西九州新幹線 “開業半年” 119万4000人が利用 『HKT48』が一日駅長

一日駅長を務めた(左2人目から)HKT48の最上さん、江口さん、福井さんと萱嶋駅長の出発合図で発車する西九州新幹線「かもめ」=JR長崎駅

 西九州新幹線(武雄温泉-長崎)は23日、開業から半年を迎えた。長崎市尾上町のJR長崎駅では、福岡を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」のメンバーが一日駅長を務め、「HALF BIRTHDAY」記念イベントを盛り上げた。
 JR九州によると、22日まで半年間の利用者は119万4千人。開業前の在来線特急諫早-長崎との比較では21年度比190%、新型コロナウイルス禍前の18年度比101%。大石賢吾知事は「開業効果を持続させ、県内に波及効果を広げていくよう周遊促進対策の充実強化に取り組むと共に、全線フル規格化の実現に尽力する」とのコメントを出した。
 記念イベントはJR九州がHKT48を起用した西九州新幹線PRプロジェクトの一環。メンバーの最上奈那華さん、江口心々華さん、福井可憐さんが参加した。江口さんと福井さんは本県出身。
 3人は萱嶋創駅長と共に出発の合図をしてかもめを見送った後、構内アナウンスに挑戦し、車両内を見学した。江口さんは「長崎で仕事をするのが夢だった。たくさんの人に知ってもらい、愛される新幹線になってほしい」と声を弾ませた。
 プロジェクトでは、6月10日まで沿線5駅と博多、佐賀両駅にメンバーの等身大パネルやオリジナル駅スタンプを設置。長崎、諫早両駅ではメンバーによる構内アナウンスも流す。


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