フィリーズ・ホスキンスが左膝前十字靭帯を断裂 今季絶望が濃厚に

日本時間3月24日、フィリーズはタイガースとのオープン戦に4対1で勝利したが、この試合の2回表の守備時に一塁手のリース・ホスキンスが左膝を痛めて負傷交代。MRI検査の結果、左膝前十字靭帯を断裂していることが判明した。手術の日時など、詳細は後日発表される予定で、フィリーズはホスキンスの復帰時期について言及していない。ただし、オープン戦の序盤に右膝の前十字靭帯を断裂したギャビン・ラックス(ドジャース)が「今季絶望が濃厚」と言われていることを考えると、ホスキンスが今季中に復帰するのは難しそうだ。

現在30歳のホスキンスは正一塁手としてフィリーズ打線の中核を担う存在であり、昨季は156試合に出場して打率.246、30本塁打、79打点、OPS.794を記録。メジャー6年間で通算148本塁打、OPS.845をマークしている。今季終了後にフリーエージェント(FA)となるため、今季は次の契約に向けて重要なシーズンとなるはずだったが、開幕直前にまさかの故障。フィリーズは主砲のブライス・ハーパーもトミー・ジョン手術で7月ごろまで復帰できない見込みのため、スラッガー2人を欠いた打線は大幅な戦力ダウンを強いられることになる。

ホスキンスの離脱により、ハーパーの代役として主にDHを務めるとみられていたダリック・ホールがメインの一塁手となりそうだ。これによりDHの枠が空くため、守備に不安のあるカイル・シュワーバーをDHに回し、控えのジェイク・ケイブやドルトン・ガスリーらを左翼に入れることも考えられる。また、正三塁手のアレック・ボームを一塁に回し、エドムンド・ソーサやジョシュ・ハリソンを三塁に入れる方法もある。

ロブ・トムソン監督は「彼は素晴らしいチームメイトだ。彼がいることでクラブハウスが落ち着くんだよ。彼はプロだし、あらゆることを正しくこなすし、一生懸命に働く男だ」とチームにおけるホスキンスの重要性を強調。「でも、何が起きても前進しないといけない。明日も試合があるからね。幸いにも選手層は厚い。控え選手の状態もいい」と前を向いた。

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