ウェインライトが故障者リスト入りへ 現役最終年の開幕投手ならず

日本時間3月24日、カージナルスのオリバー・マーモル監督は、通算195勝の実績を誇る41歳の大ベテラン、アダム・ウェインライトが故障者リスト入りすることを発表した。ウェインライトはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝の試合前、ウエイトルームでのトレーニング中に股関節を痛めたという。マーモル監督によると、ウェインライトは「数週間」を欠場する見込み。今季限りでの現役引退を表明しているウェインライトは開幕投手の最有力候補だったが、残念ながらそれは実現しないことになった。

ウェインライトは昨季32試合に先発して191回2/3を投げ、11勝12敗、防御率3.71、143奪三振を記録。昨季限りで引退したヤディアー・モリーナとの先発バッテリー通算328試合はメジャー記録であり、「今後破られることのない不滅の記録」とも言われている。故障者リスト入りすることになったことについて、ウェインライトは「開幕戦の大観衆の前でもう1度投げたいと思っていたから残念だよ」とコメント。「僕の開幕戦は数週間遅れることになる。いつになるかはまだわからないけれどね」と語った。

ウェインライトの離脱により、カージナルスはジェイク・ウッドフォードを代役としてローテに入れるとみられる。昨季は27度の登板のうち、先発は1試合だけだったが、4勝0敗、防御率2.23の好成績をマーク。マイナーAAA級では主に先発を務め、11度の登板(うち10先発)で防御率3.14を記録した。今春のオープン戦でも5試合(うち2先発)に登板して防御率2.04と好投を続けている。

ウェインライトを開幕投手に指名するつもりだったマーモル監督は、プランの練り直しを強いられることになるが、現時点ではマイルズ・マイコラスが最有力とみられている。ウェインライト、ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナドとともにWBCアメリカ代表としてプレーしたマイコラスは、順調にいけば、日本時間3月31日のブルージェイズとの開幕戦に先発することになりそうだ。

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