真備町「井原線DE得得市」(令和5年2月12日開催)~ たけのこづくしの朝市で真備を味わう

近ごろ、あちこちで開催されているマルシェや朝市。

倉敷市真備町でも「井原線DE得得市」(以下:得得市)という朝市が毎月開催されています。

朝市の楽しみといえば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアとは違った商品に出会えること。

真備町の得得市ではどんなものと出会えるでしょうか?

井原線DE得得市とは

井原鉄道の井原駅・矢掛駅・吉備真備駅それぞれで、毎月開催されている得得市。

私が向かった吉備真備駅の得得市は、毎月第2日曜日午前8時~午前10時30分に、駅前広場へ野菜や果物、お総菜などのお店が集まります。

井原鉄道に乗って得得市へ行き買い物をすると、帰りの運賃が無料になるうれしい特典も。

この特典を受けるには、行きの井原鉄道乗車中にスタンプの押された券をもらい、買い物をした際にもお店でスタンプをもらってくださいね。

車で行く場合は、吉備真備駅の無料駐車場が利用できます。

また、得得市では買い物に応じてポイントがもらえ、ポイントを集めると豪華景品が当たる福引抽選に参加できるそうです。

朝市当日のようす

朝8時30分、駐車場に到着すると早速いい匂いがしています。

お店の数は多くはありませんが、たけのこ入りのおこわや、たけのこ入りコロッケなど、県内有数のたけのこの産地である真備町ならではの商品が並んでいます。

たけのこコロッケは揚げたて、おこわも作りたて。

おこわの蒸し器からはホカホカ湯気が上がっています。

よーし、まずは会場を一巡…のつもりでしたが、悠長に歩いていると早くもたけのこコロッケは売り切れのアナウンス。

朝市名物のコロッケは毎月大人気で、一番に売り切れるそうです。

残念ですが、まだ買い物は始まったばかり。他においしいものを探しに行きましょう。

焼きたての穴子焼き

会場に漂ういい匂いの元は穴子焼でした。

おじさんたちが朝から缶ビールを片手に、楽しそうに穴子を焼いています。

1パックに3匹も入って1,100円とお得。

お店の前を歩いていると、「味見していってー」と声をかけてくれました。

炭火焼き、しかも焼きたては香ばしい〜!お昼ご飯用にお買い上げです。

たけのこ入りの大判焼き

得得市では大判焼きも真備流、たけのこ入りです。

刻んだたけのこが、あんこと一緒にパラパラっと入れられていました。

たけのこがあんこと合うのか気になり、思わず購入。

温かいうちにと、さっそく道端で頬張ります。

じっくり焼き上げられたふかふかの皮と甘いあんこに、ほんのりしょっぱいたけのこがアクセントになっています。

真備町ならではの道具も

金物屋さんに並べられた見慣れない道具(写真の右のもの)。

これ、何だかわかりますか?

たけのこ掘り専用の鍬(くわ)なんです。

地中深いところに埋まっている若いたけのこを掘るために、普通の鍬よりも先が細く長くなっています。

さすが、たけのこの産地真備町。

会場には何本もまとめ買いされているかたもいらっしゃいました。

真備町ではポピュラーな道具なのかもしれません。

おわりに

井原線DE得得市はコンパクトな朝市ではありますが、お店のかたが気さくに味見をすすめてくれたり喋りかけてくれたりと、楽しい気分で帰宅できました。

たけのこグルメにたけのこ掘り専用の鍬など、真備町以外のかたにはプチ観光気分が味わえそうです。

たけのこの旬はもうすぐ。旬の時季には得得市で掘りたてのたけのこが買えることもあるそうです。

ぜひ一度、たけのこづくしの真備町の朝市「得得市」を楽しんでください。

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