“虐待行為”の認可保育園に日野市が改善命令「再発防止策は不十分」

園児への虐待行為について改善措置が取られていないとして、日野市が市内の認可保育園に対して改善命令を出しました。

3月23日午後、日野市の大坪冬彦市長が子ども・子育て支援法に基づく改善命令を出したのは、市内にある吹上多摩平保育園です。この保育園を巡っては保育士が園児へ虐待を行ったとして改善勧告が出されましたが、これに従わなかったとして2022年12月に園の名前が公表されていました。その後、園から回答書が提出されましたが"再発防止に向けた保育士の研修や保護者への説明が十分に行われていない”ことから、改善命令が出されることになりました。大坪市長は会見の中で「日野の子どもたちを守るため、当該の法人に対し、安全安心な保育の実施と適切な施設運営を強く指導していく」と述べました。

虐待をしたとされる保育士の男は、警視庁に暴行の疑いで逮捕されています。

市の改善命令に対し、保育園側は「改善命令書が届いていないので、届き次第、今後について検討する」としています。命令に対して園側が今後、改善の措置を行わなかった場合、園に支払われる月額およそ1000万円の運営金の停止の処分が科されることになるということです。

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