若手指揮者、クラウス・マケラがパリ管とのAL『ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》《火の鳥》』発売

©Mathias Benuigui_Pasco And Co

27歳の指揮者、クラウス・マケラが2021年に音楽監督に就任して以来初めてとなるパリ管弦楽団とのアルバム『ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》《火の鳥》』が本日3月24日に発売となった。

クラウス・マケラは、現在パリ管弦楽団の音楽監督、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の芸術パートナーを務め、世界中の有名オーケストラから注目を集める若手指揮者。昨年、クラシックの名門レーベル、DECCAがリッカルド・シャイー以来40年ぶりにサイニングした指揮者となり、20代の指揮者としては前代未聞の活躍ぶりに大きな話題を集めた。

昨年リリースされたオスロ・フィルハーモニー管弦楽団とのデビュー作に続き、今作は音楽監督を務めるもう一つオーケストラ、パリ管弦楽団との初録音。昨年10月の来日ツアーで披露し好評を博した、ストラヴィンスキーのバレエ曲《春の祭典》(1947年版)と《火の鳥》(1910年版)を収録。

マケラは、この作品について「私にとって、この2つの作品は、“結末”と“新たな始まり”を表しています。《火の鳥》は、後期ロマン派のオーケストラ表現の最後の声明のようなもので、その和声とオーケストレーションは想像を超える広がりを見せ、わずかな身振りで物語を運びます。《春の祭典》は、まったく新しい世界を切り開いています。ストラヴィンスキーがオーケストラから引き出す色彩と音は、これまで聴いたことのないものばかりで、この作品を演奏するとき、儀式的な要素と狂気じみたリズムを強く感じています」とコメントしている。

マケラは、今年 10 月に首席指揮者を務めるオスロ・フィルハーモニー管弦楽団と共に再来日をする。全国各地7公演で、昨年CDリリースしたシベリウスの交響曲の他、ショスタコーヴィチ、シュトラウスの演奏が予定されている。

なお、このアルバムの発売に向けて、音楽評論家による推薦コメントも寄せられた。コメントは以下。(50音順)
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青澤隆明(音楽評論家)
クラウス・マケラは魔法をかける――。昨秋、パリ管との日本ツアー初日を聴いた夜、ぼくはそう書いた。音楽する細胞をあまねく活性化させる酵素みたいだ。誇り高きパリ管の色彩と情熱が、自然な息づかいで鮮明に沸き立っている。目眩く生命の音世界へようこそ。

木幡一誠 (音楽評論家)
本気モードに突入したパリ管弦楽団の力演が身震いを誘う。名門オーケストラ相手に嬉々として真剣勝負に臨むマケラ。楽譜の読みは眼光鋭く、曲の解釈は奇をてらわず、しかし鳴り響く音楽はとことん新鮮。そこが凄い。

寺西基之(音楽評論家)
目の覚めるような新鮮な演奏だ。パリ管特有の色彩豊かな音色を生かしつつ、しなやかで躍動的なリズム、明晰かつ精妙な響き、いささかの隙もない運びで生気溢れる音世界を作り出すマケラの手腕には驚嘆するばかり。若きシェフと名門オケのコンビによる鮮烈な名盤の誕生である。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)
ブーレーズの分析的な解釈以後、頭でっかちになりすぎた《春の祭典》に、美しい木管の囀りと、血湧き肉躍るトゥッティの興奮を呼び戻してくれたマケラ指揮パリ管。このバーバリズムだ、僕たちが聴きたかった“音楽の祭典”は。
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なお、マケラが今作について語った最新インタビューも公開されている。(https://www.udiscovermusic.jp/classical-features/klaus-makela-stravinsky-orchestre-de-paris-interview

■商品情報

クラウス・マケラ『ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》《火の鳥》』
2023年 3月 24日 (金)
国内盤:MQA/UHQ-CD UCCD-45023
定価¥3,080 (税込)
視聴・ご購入はこちら→https://makela.lnk.to/stravinskyPR

【購入者特典】
▼UNIVERSAL MUSIC STORE&公演会場即売:複製サイン入りポストカードA
▼Amazon:メガジャケ
▼タワーレコード&山野楽器:ポストカードB

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