JR西日本の新幹線文字ニュース、3月末で提供終了 本州からサービス消える

車内の文字ニュース提供を終了する山陽新幹線

 JR西日本は24日、山陽新幹線と北陸新幹線の車内電光掲示板で提供している文字ニュースの提供を3月31日をもって終了すると発表した。スマートフォンやタブレット端末の普及に加え、車内は無料Wi-Fi(ワイファイ)が整備され、通信環境が改善していることが理由という。

 JR東海も、2020年3月のダイヤ改正に伴って東海道新幹線で文字ニュースの提供を終了した。JR東日本も21年3月に東北新幹線や上越新幹線など管内の全ての新幹線で取りやめたため、本州の新幹線車内からは文字ニュースが全て消えることになった。

 JR西日本によると、文字ニュースの提供は2000年に始め、現在は日本経済新聞と読売新聞の2社から配信されたニュースを掲示している。1本のニュースの文字数は、最大57字。天気予報の提供も取りやめるため、4月から車内の電光掲示板では列車名、停車駅、通過駅など運行に関わる情報のほか、企業広告を掲示するという。

© 株式会社京都新聞社