最後の児童に修了証書 本年度で閉校の江住小、すさみ町

山口仁美校長(左)から修了証書を受け取る山形光さん=24日、和歌山県すさみ町江住で

 児童数の減少などから、本年度で閉校する、和歌山県すさみ町江住小学校で24日、修了式があった。同校最後の児童、山形光さん(3年)に山口仁美校長が修了証書を手渡した。

 1873(明治6)年3月に開校した江住小は今年で創立150年。児童は多い時で300人を超えていたが、昨年度から1人だった。

 修了式では山口校長が式辞で、昨年度から山形さんが1人で授業を受けることになり心配していたが、毎日元気に登校し、2年間で休んだのは1日だけだったと振り返り「江住小学校で過ごしたことを心の宝物、心の栄養にしてしっかり頑張ってほしい。私たちはいつでも応援しています」とエールを送った。

 山形さんは江住小での3年間を「楽しかった」と振り返り、4月から町内の周参見小学校へバスで通学することについて「楽しみ」と話していた。

 町内では多い時で小学校12校、中学校4校あったが、来年度から周参見小と周参見中の2校になる。

 26日には同校体育館と運動場で閉校式と150周年記念行事を予定している。式典のほか、餠まき、閉校記念石碑除幕などがある。

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