東京から世界に羽ばたくデザイナーを発掘!「Next Fashion Designer of Tokyo」最終審査ファッションショー

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回はファッションショー形式で行われる「Next Fashion Designer of Tokyo」の最終審査についてや、東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」で竹で作るオーダーメイドの竿・江戸和竿を紹介しました。

◆"東京から世界へ”学生向けコンクール 「Next Fashion Designer of Tokyo」

東京都は、「Next Fashion Designer of Tokyo」の最終審査を、ファッションショーで行います。

「Next Fashion Designer of Tokyo」は、東京から世界に羽ばたくデザイナーを発掘・育成するための、学生向けの新たなコンクールです。

700点を超える応募の中から厳選された作品のファッションショーが、3月25日(土)午後2時30分~3時45分まで、丸の内仲通りで開催され、東京都知事賞の発表などが行われます。

ファッションショーの観覧は無料で、事前の申し込みも必要ありません。

誰でも観覧できます。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/03/10/10.html
https://nfdt.tokyo/

◆特別企画「職人のいぶき」 #37 江戸和竿

東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」。今回は、竹で作るオーダーメイドの竿、江戸和竿です。

江戸時代から続く、数本の竹を組み合わせて1本の竿を作る「継ぎ竿」の技術を発展させた、江戸和竿。遠浅の海や河川にも恵まれていた江戸は、季節に合わせて狙う魚を変えるのが釣り人の楽しみ方で、そのため、江戸和竿は、いろいろな魚に適した多様性をもつようになりました。

そんな江戸和竿を今に伝える和竿師がいます。その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。

東京・大田区に工房を構える、この道32年の和竿師、吉澤均さん。

(吉澤均さん)「和竿は、釣竿の究極な楽しみ。1本1本、竹の硬さや柔らかさが違って、釣り心地が全く違うと思います。竹の繊維は長いので、しなり方やバネが(市販の竿と)違う。自分だけのオンリーワンの片腕になるような竿があった方が楽しめる、そういった人間臭さや温かみがあるところが、いちばん好きです」

狙う魚種によって、竿の太さや長さが変わってくる和竿。材料となる竹は、3ヶ月間、天日干しし、3年ほど乾燥させます。

(吉澤均さん)「(竹の)節間が詰まっています。見栄えが良くて、強度が増すので、こういった竹を選んで採ってきます」

乾燥が終わると、火にかざして、竹の曲がりを真っ直ぐに矯正する「火入れ」を行います。

(吉澤均さん)「竹は、曲がっていると、(魚が釣れたときに)曲がったところに力が集中して折れやすくなる。『火入れ』をすることによって、全体に力が分散していくようなかたちになるので、竿のためでもあるし、釣りやすくなる」

「火入れ」を行うことで、余分な水分が飛び、竹の炭素化によって、より、強度も増していくのです。最後に漆を塗れば、強度と美しさを兼ね備えた江戸和竿が完成します。

(吉澤均さん)「まず皆さんに(和竿を)知っていただかなくてはいけないと思う。値段がとにかく高いことがデメリット。僕の場合だと、竹竿でも安い竿を提供して、『使ってみてどうですか?』とか、お付き合いの中で広めていきたい」

初心者にも手が届く竿を作って、裾野を広げたい。そこには、職人のいぶきが感じられます。

関連リンク
https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/items/20.html

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

© TOKYO MX