伊方原発3号機 運転認める判断 広島高裁

愛媛県にある四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めた抗告審で、広島高裁は抗告を棄却し運転を認める判断を下しました。

抗告審では広島と愛媛の住民7人が四国電力が定めた耐震設計の目安となる揺れの基準が低いとして「巨大地震で重大事故を起こす可能性が高い」と主張し、3号機の運転差し止めを求めていました。

広島高裁は24日「新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の判断が合理性を欠くと明らかにされたとは言えない」と指摘し、原告側の訴えを退けました。

原告団「大きな地震が起きる可能性がある、南海トラフが予想されている。司法がちゃんと議論してくれなかった」

四国電力 原子力部 池尻久夫副部長「妥当な決定をいただけた。伊方発電所の地盤については非常に堅硬な地盤。安全安定運転に万全を期してまいりたい」

3号機は先月から定期検査のため運転停止中で、5月25日に送電を再開する予定です。

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