旭学園、校舎整備完了し内覧会 生徒と住民の交流室を新設

増築により完成した8、9年生が入る新教室

 岡山県美咲町立旭小と旭中を統合して4月に開校する県北初の義務教育学校「旭学園」(同町西川)の校舎整備が完了し23日、関係者向けの内覧会が現地で開かれた。校舎は旭中を使い、一般の中学2、3年生に当たる8、9年生が入る教室を増築。既存校舎の改修も終わり、4月7日の開校を待つばかりとなった。

 増築校舎はグラウンド北に鉄骨2階延べ約1100平方メートルを整備。1階に生徒と住民が交流する地域ふれあい室を新設したほか、図書館や給食調理場、2階に教室を配置した。5~7年生は既存校舎の教室を活用。1~4年生用には多目的室や図書室を改修して4室を確保した。総事業費約5億9700万円。

 内覧会は保護者、住民、教育研究者らでつくる開校準備委員会委員ら約30人が出席。新しい教室や図書室を見て回った。委員で、子ども2人が通う公務員男性(54)=同町=は「新校舎でわが子が学べるのはうれしい。教育内容も充実させてほしい」と期待した。

 義務教育学校は小中一貫で、9年間のカリキュラムを弾力的に運用できる。旭学園は英語教育にも力を入れる方針。4月7日に入校式と始業式、同10日に新1年生と新7年生の入学式がある。

子どもたちが住民と交流する地域ふれあい室
グラウンド北側に増築された新校舎

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