白井悠介、声優デビュー11周年記念アルバムを引っさげて開始したスペシャルイベントが大盛況

3月19日@パシフィコ横浜

白井悠介が3月19日、声優デビュー11周年を記念し、昨年9月にリリースされたアニバーサリーアルバム『11-ELEVEN-』を引っさげてのスペシャルイベント「11-ELEVEN-」をパシフィコ横浜にて開催した。ゲストとして声優の代永翼、西山宏太朗、伊東健人の3人が駆けつけ、トーク&バラエティー企画でおおいに盛り上がったのち、最後は白井のミニライブが開催され爽やかな感動を与えた本イベント。今回はその【昼の部】の様子をレポートする。

緑色のサイリウムで埋め尽くされたパシフィコ横浜。白井が登場すると、観客から大きな拍手が巻き起こる。ゆったりめのスラックスに深緑のジャケットというややフォーマルな衣装に身を包んだ白井に対し、会場からはすぐさま「似合ってる!」と声援が飛ぶなど、声出しOKイベントならではの光景に懐かしさを覚える。すぐにゲストを呼び込むと、代永 翼、西山宏太朗、伊東健人が登壇し、観客も大きな歓声で迎え入れる。3人ともにアルバム「11-ELEVEN-」のショートストーリーにゲスト参加しているだけに、OPからアットホーム感満載。マイペースな白井を中心に、和気藹々でほのぼのした雰囲気が会場を包み込む。

4人での最初の企画は『11-ELEVEN-テーマトーク!』。【これだけは直して!】【最高かよ!】【付き合うなら?】など、11個あるテーマをもとにクロストークを展開。最初に選んだテーマは【ポジション!】で、自他ともに認めるサッカー好きな白井がゲストの3人をサッカーのポジションに当てはめていく。代永は「翼」という名前からウイング、西山はバランスを取るのが上手という理由でボランチ、伊東は身長が高いからセンターバックと、次々と指名していく白井。冒頭からサッカー用語を連発する白井に対し、伊東が通訳のようにやさしく解説するなど、普段の関係性がかいま見えるのもファンとしては嬉しい限りだ。最後に代永が「じゃあ白井さんはサッカーボールで」と落とすと、大きな笑いと拍手が響き渡った。さらに続いてのテーマ【4人で、どこ行く?】では、みんなでキャンプをすることで意見は一致するも、テント内での寝る並びで大盛り上がり。クマ出現に対する対策など、それぞれの性格がよく出た一幕だった。また『今と昔!』のテーマでは、伊東が白井の昔のあだ名が「王子」だったことを暴露。バイト時代に「かぼちゃのパンツ似合いそう」という理由でつけられたと白井が説明すると、3人が白井を「王子」と呼びはじめ、おおいにいじる場面も。

続いての企画は『しらいむフットボールミッションクイズ!』。指令をクリアしたうえでクイズに回答するというもので、最初のお題は「エアーでW杯のトロフィーを掲げる」。さっそく西山が挑戦するも、「喜び方が足りない」とダメ出しをする白井。続く伊東はW杯でのメッシの様子を完コピして見事に合格。その後お手本を見せる流れとなった白井は、極限まで感情を爆発させるエアーパフォーマンスを披露するが、大げさすぎるとの疑惑が持ち上がるなど、しだいに白井vs3人の展開に。その後も「華麗なドリブルで白井を抜け!」、「華麗なフリーキックをせよ!」と続くが、どんどんとボケがエスカレートしていく3人と、それにノリつつもツッコミを入れていく白井との激しい攻防が続く。そしてついには、妖艶な外国人女性に扮した西山が白井を誘惑するという即興コントにまで発展し、これには観客も大盛り上がり。ふだんから仲の良い4人だからこそできる、ボケとツッコミの見事なコンビネーションが光ったコーナーとなった。

そして、朗読パート。アニバーサリーアルバム『11-ELEVEN-』に収録されたショートストーリーと同じく、作家の川尻恵太氏が本イベント用に書き下ろした『バイト時代編』を披露。DVDレンタル店で働いていた白井の体験をベースにしたドラマで、店員である白井と伊東がファンタジー世界へと迷い込むという展開。先ほどまでの自由奔放な雰囲気から一変して、マイク前に立つ4人の顔つきは真剣そのもの。奇想天外なストーリーながら、表情や身振りも交えつつ、観客を一気に物語の世界へと引き込んでいく。実力派声優4人が揃った生の掛け合いはまさに圧巻で、まるでジェットコースターに乗っている気分で朗読劇を駆け抜ける。終わったあと、こちらの世界に戻ってきた観客たちによる長い長い拍手が印象的だった。さらにアフタートークでは、白井と伊東は実際にバイトの先輩後輩の関係だったことや、劇中に登場したバイト仲間「グッチ」が「Only My Story」を作曲した作曲家・山口慎太郎であることなど、バイト時代の思い出話でも盛り上がった。

最後は白井によるミニライブコーナー。フォーマルな装いから一転、カジュアルなシャツ姿で登場すると、会場は一気にライブモードに。大きな振り付けとともに情熱的に「Only My Story」を歌い上げる白井のパフォーマンスは、これが初披露とは思えないほどだ。さらに「Youthful Graffiti」では、スタンディングした観客と一体となって熱唱。歌い終わるやいなや「(キーが)高いな」と呟くと、笑い声とともに「頑張れ!」の声が響き、それに対して「ありがとう」と応えるなど、声出しライブならではのやり取りも。そして最後の曲は「ツバメと風」。テクニカルなラップをものともしない、ときに軽やかで、ときに力強い歌声は流石の一言で、観客をおおいに魅了した。こうして『11-ELEVEN-』に収録された3曲を立て続けに披露してライブパートは幕を閉じた。

最後は4人揃ってのエンディング。3人からライブパフォーマンスを褒められた白井だったが、「アーティストをやっていらっしゃる方ってすごい」としみじみ。自身名義の楽曲を人前で披露した今日を「白井記念日」と宣言し、さらには「この3人でやれてよかった」とイベント全体を振り返った。出演者も観客も、最初から最後までアットホームで暖かな空気感に包まれた、じつに白井らしいステージだったように思う。

Blu-ray『白井悠介スペシャルイベント「11-ELEVEN-」』

2023年8月23日発売

白井悠介の声優デビュー11周年アニバーサリーアルバム「11-ELEVEN-」を記念したイベント『白井悠介スペシャルイベント「11-ELEVEN-」』の模様を映像化。ゲストにアルバムでもドラマパートで出演の、代永翼、西山宏太朗、伊東健人が登場、仲良しチーム4人のバラエティートークや、アルバム中のドラマの続編の朗読劇も見られるほか、白井オンステージライブありと盛りだくさん!

PCXP-50984/¥8,030(税込)
映像特典:スペシャルメイキングムービー他

白井悠介アニバーサリーアルバム『11-ELEVEN-』HP

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