全国高校選抜大会 自転車 3種目で入賞した淵稟碧(別府翔青2年) 【大分県】

全国高校選抜大会の自転車女子2000メートル個人追い抜きで6位、同ポイントレース(12キロ)7位、同ロードレース8位、淵稟碧は出場した3種目全てで入賞した。「最低限の目標は達成できたと思う。以前より自信を持ってレースを展開できるようになったけど、速いペースになるとついていけない部分があった」と振り返る。

1歳上の姉・月那(別府翔青3年)が全国で活躍する姿を見て、「自分も同じ舞台に立って勝負したい」と高校入学を機に自転車競技を始めた。これまで一度も練習を休んだことはなく、男子部員との合同練習でも力を出し切る。自分に厳しく、努力を怠らない淵は姉の背中を追い続けた。6年間バスケットボールで鍛えた持久力や173cmの長身を生かして大きくペダルを踏み込む加速力を武器に、全国高校選抜大会、全国高校総体に出場できる力を付けた。

全国高校選抜大会で結果を出した淵稟碧

昨年11月の九州高校新人大会では女子ロードレースで九州王者となり、これまでの全国大会出場の目標を、「表彰台に上がりたい」と上方修正した。明珍多久監督の「本気で表彰台を目指すなら筋力が足りない」とのアドバイスを受け、冬場は苦手の筋力トレーニングの時間を多く取り入れた。まだまだ基礎体力強化に改善の余地はあり、筋肉量も目指す域に達していないが、今夏の全国高校総体で最高のパフォーマンスが発揮できるようにじっくり仕上げている。

淵は「姉が卒業するまでに一度もレースで勝てなかったので、これからの1年で納得できるタイムを出し、目に見える結果を残したい」とモチベーションは高い。「これからもコツコツと練習するだけ」と休み返上でトレーニングルームに足を向ける。

愛車の調整をする淵稟碧

(柚野真也)

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