渋野日向子「明日があるっていい」 初日から10打違いの「64」で安全圏に

2日目に「64」とチャージをかけた渋野日向子(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 2日目(24日)◇スーパースティションマウンテンGC(アリゾナ州)◇6526yd(パー72)

2オーバー126位と予選通過に黄色信号がともる滑り出しに、渋野日向子は「下から数えたほうがどんだけ早いの」と焦りがあった。「バーディ4つだけじゃ足りない。5個以上かなとスタート前に思っていた」。伸ばすしかない思いで早朝にティオフした2日目は8バーディ、ボギーなしの「64」をマーク。ホールアウト時点で予選通過の安全圏に入り込む通算6アンダーと大きく巻き返した。

最初のパー5となる2番はアプローチミスで取りこぼしたが、5番で9Iでの2打目をピン右2mにつけてバーディを先行。続く6番はカップに蹴られてのパーに「波に乗れねーなー」と思いながらも、7番(パー5)のバーディで通算イーブンに戻し、9番ではピン奥10mほどをねじ込み1アンダーで折り返した。

「イーブンか1アンダーだったらまだチャンスはあるなと思っていた。9番で獲れたのはデカかったですね」。理想のボールを打てている実感は少ないが、ドライバーは不安なく振れている。アイアンも「厚く当たっている感じはあって、距離ミスは少なかった」と後半も勢いを継続。14番をバーディとした後の15番、16番と5mほどを連続で沈め、バーディを重ねた。

パッティングの修正も好スコアにつながった。初日のラウンド後に「パターヘッドが地面に沈むんじゃないかぐらい体重が下にさがっているような感じだったので、ヒールアップした感じで打ったらいい転がりで」。連絡を取った青木翔コーチからのアドバイスも「『ちょっと吊ってみ』と言われて」と同じ見立てだった。

最終18番(パー5)は113ydの3打目をPWでピン手前1.5mにつけて8つ目のバーディを奪取。米ツアー自己ベストに並ぶスコアよりも「(74だった)昨日と10打も変わるなって」と思いながらホールアウトしたという。「明日があるっていいですね」。2023年の米国本土初戦は、気持ちよく週末を迎えられそうだ。(アリゾナ州ゴールドキャニオン/石井操)

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