日本人シード選手最年長 藤田さいきの悩み

日本人シード選手で最年長の37歳。好調なプレーを続ける藤田さいき(撮影/村上航)

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 初日(24日)◇UMKCC(宮崎)◇6565yd(パー72)

日本人シード選手で最年長の37歳、藤田さいきの悩みは「朝起きたら、体のどこかしらが痛いこと」。開幕から4戦目を迎えた今週も「少し体も疲れてくる。最近はちょっと眠いな、というのが続いていて」と明かす。

痛み対策として、朝と夜に行っているストレッチに費やす時間を伸ばしたという。「デビューした頃は何もしなくても大丈夫だった。年々、体が固まっていくのが分かるので、柔軟性を高めるようにしている」。ツアーを転戦する毎日において、体のケアは欠かせない。

開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で4位と、良い形でシーズンイン。この日もスタートの1番(パー5)をバーディで滑り出すと、3番で5m、続く4番では9mのバーディパットをねじ込んだ。6番でも5mを沈め、パー5の8番はカラーからの3打目を1mに寄せて快調にスコアを伸ばした。

6バーディ、1ボギー「67」で、5アンダーの首位発進。「今のところすごく調子がいいという感じではないですけど、体調を見ながらゆっくり入っていっている感じ」と、体とうまく“対話”しながらツアーを戦い抜いている。

重めのグリーン対策に重量のあるパターを投入した(撮影/村上航)

今週は、週初めから降り続いた雨により軟らかく重いグリーンの状態を見極め、エースパターと同じモデルながら総重量のやや重いパターを投入した。「プロアマ戦でグリーンの状態を見て(投入を)決めた。元々使っていたパターと同じだけど、ちょっと転がる。順回転が少し強めになる」と道具の助けも最大限に借りて好スコアをマークした。

今大会で単独5位以上に入ると、史上24人目となる生涯獲得賞金6億円を突破する。「知らなかった。長くやっているので、コツコツやった結果がつながっていると思うのでありがたい」。昨年11月の「大王製紙エリエールレディス」に続くツアー7勝目へ、絶好のスタートを切った。(宮崎市/内山孝志朗)

ツアー7勝目へ好スタート(撮影/村上航)

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