南野拓実も…リヴァプール退団を後悔している6人の選手

昨年末のワールドカップで日本代表の10番を背負った南野拓実だが、今回の日本代表メンバーからは外れた。

彼は昨夏にリヴァプールからモナコへ移籍したものの、ここまで1ゴールと苦戦中。

そうしたなか、英紙『Mirror』は、リヴァプール退団を後悔しているであろう選手たちをまとめていた。

フィリペ・コウチーニョ(現アストン・ヴィラ)

2018年1月にアンフィールドを去った当時の彼は傑出していた。だが、その記録的な移籍金はユルゲン・クロップ監督のもとでの成功を促進させてくれた。

コウチーニョは移籍前年からバルサ行きを希望していたが、チームから一旦除外された後に復帰。その後、1月に移籍が決まり、全ての条項が満たされた場合、レッズは1.4億ポンド(223億円)もの収入を得ることになった。

夢の移籍を叶えたコウチーニョだったが、過大な期待に見合う活躍は出来ずにファンから反感を買うことに…。そして、古巣が国内リーグと欧州での栄光を手にするのを遠くから見るはめになった。

バイエルンへのレンタル移籍でCL優勝の脇役になった後、アストン・ヴィラへ移籍してイングランドに復帰。ただ、ヴィラ・パークで活躍しているとは言い難い。

エムレ・ジャン(現ドルトムント)

このMFはクロップのチームで主軸となっており、2016-17シーズンにはクラブの年間ベストゴール賞も受賞した。

だが、翌年夏に契約満了でリヴァプールを退団。クロップ監督は引き留めを希望していたが、彼が要求する給与はリヴァプールの提示額の倍以上だった。

結局、ジャンはフリートランスファーの達人であるユヴェントスで大金を得ることになった。

ただ、チームが成功を収めるなかで期待されたようなインパクトを与えることができず、マウリツィオ・サッリ監督にも重用されず。

18か月後にイタリアを去り、母国へ戻ることを決断することになった。

ジョーダン・アイブ(現無所属)

彼が若手としてクロップ監督のもとで働いたら、どれほどいい選手になっていたか。

2011年にウィコムから青田買いされたアイブは高く評価されていたが、2016年に1500万ポンド(24億円)でボーンマスに移籍することになった。

確かにリヴァプールでは当初、プレータイムが得れなかったと主張することができるかもしれない。ただ、彼がプレータイムを得ていたら、いずれは開花していたかもしれない。

ボーンマスでは最後までうまくいかず。ダービー・カウンティと無所属期間を経て、2022年1月にはトルコ2部チームに移籍。だが、昨夏にリリースされており、新しいクラブを探している。

ジョルジニオ・ワイナルドゥム(現ローマ)

多くの人達は、リヴァプールはまだ彼の後釜を見つけられていないと感じている。それほど彼が残した中盤の穴は大きかった。

ただ、2021年夏にPSGへフリー移籍した際、彼は大騒ぎしたわけではなかった。

選手とクラブは何か月も契約交渉を行っていたが、シーズン終了が近づくなかでその結論に至ったのだ。解決策が見つからないことが判明すると、ロナルト・クーマン監督が率いていたバルセロナから長期的関心が寄せられていたにもかかわらず、パリへの移籍を選択した。

だが、プレータイムを得ることに苦労すると代表からも落選し、1年もたたずにローマへの移籍を決断。(怪我でW杯出場も逃してしまい)長期離脱から復帰したのはつい最近のことだ。

サディオ・マネ(現バイエルン)

当然ながら、彼にはまだ逆転する時間があるし、その実力は確かだ。

とはいえ、リヴァプールで素晴らしい6年を過ごした後のバイエルン移籍は、怪我に悩まされる悪夢のようなものになってしまった。

このセネガル人スターは怪我のために昨年末のW杯出場を断念。さらに、バイエルンでもフィットネスの問題で悩まされており、レヴァークーゼン戦では前半だけで交代させられた。

ドイツ発の新たな報道では、バイエルンはマネの練習でのやる気のなさに懸念を抱いているとされている。リヴァプールでの長年のハードワークがたたったのかもしれない。

南野拓実(現モナコ)

リヴァプールで求められる基準を満たすことは一度もなかったが、クロップ監督にとっては有用な人材だった。

ほとんどは途中投入だったが、チームがローテーションを必要としている時には代役として印象的な存在になることができた。

昨夏、プレータイムを増やしたがった彼はモナコへ向かったが、その移籍は思ったようにはならず。いまだにレギュラー争いに巻き込まれており、20試合で1ゴールしか決められていない。

『L'Equipe』は、彼の移籍はモナコがアジア市場に参戦するための“マーケティング活動”だったと酷評した。

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モナコのフィリップ・クレマン監督は、南野の先発起用が少ない点についてこう説明している。

「単純だ。チームには11人しか場所がない。タキは練習ではすばらしいし、準備もできている。準備ができている選手にはチャンスを与える。だが、残念ながら、練習でよくやっている選手全員にプレゼントをあげることはできない」。

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