園児置き去り死事件の「川崎幼稚園」運営の榛原学園 牧之原市が同学園が運営する市立保育園の指定管理期間の短縮求めるも協議は平行線=静岡・牧之原市

2022年9月、静岡県牧之原市の川崎幼稚園で園児が通園バスの中に置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、川崎幼稚園を運営する「榛原学園」が牧之原市から指定管理を受けている「市立細江保育園」について、牧之原市が学園側と今後の管理について、初めて対面で協議しました。

牧之原市役所で3月23日に行われた協議には、杉本基久雄市長や榛原学園の増田多朗理事長らが参加し、牧之原市は市立細江保育園の今後の管理について、榛原学園との契約終了を1年前倒しする2024年3月31日とし、契約終了後は牧之原市の社会福祉事業団が運営する方針を示しました。

一方で榛原学園側は、現在の指定管理の契約終了後の2025年4月1日以降も同法人による施設の運営継続を訴え、約2時間の協議は平行線に終わったということです。

この協議は2022年9月、川崎幼稚園での置き去り死事件発生後に、榛原学園側が牧之原市に対して市立細江保育園など3施設の運営辞退を申し出たことを受けて、牧之原市が協定に基づき開催したものですが、榛原学園側は「運営辞退の申し出は前理事長の独断行為で無効」などと方針を転換する主張をしています。牧之原市と榛原学園側は市立細江保育園の運営に関する協議を今後も継続する方針です。

榛原学園が運営する川崎幼稚園

© 静岡放送株式会社