予選落ちの西村優菜「レベルアップを」 上原彩子「頑張るしかない」

米ツアーメンバー初戦で悔しさを募らせた西村優菜(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 2日目(24日)◇スーパースティションマウンテンGC(アリゾナ州)◇6526yd(パー72)

ルーキーシーズン初戦の西村優菜と、公傷制度を適用して出られるラストゲームだった上原彩子は悔しい予選落ちとなった。ともに第2ラウンドを「72」で回り、西村はカットラインに1打足りない通算2アンダー77位、上原は2オーバー121位で大会を終えた。

西村は14ホールを終えた時点でカットライン圏内の4アンダーにいた。出入りの激しい前半最後の9番では約7mをねじ込み、続く10番は2.5mの下りラインを沈めて連続バーディ。14番も左奥から約2mのバーディパットを入れた。「そこで流れに乗れればいいなと思っていたんですけど、すぐピンチになったりでガタガタと。ずっといい流れはできなかった」

最後は同組の選手とハグ(撮影/田辺安啓(JJ))

16番でボギーを喫すると、カットライン上で迎えた最終18番(パー5)はティショットを左に曲げてバンカーへ。2打目をフェアウェイに出し、そこから再びグリーン左サイドのバンカーに入れて4オン2パットのボギー。「欲を言えばバーディをという感じで最後まで諦めずにプレーはしたんですけど、修正するところは沢山ある。もうちょっとレベルアップしないとダメだなと感じた2日間でした」と気丈に振舞いながら振り返った。

次戦は30日開幕の「DIOインプラントLAオープン」の出場を狙っているが、現時点でウェイティング2番手におり、週明け月曜日(27日)の予選会に出場する見込み。「練習ラウンドができないのでぶっつけになる。結果につながらなかったけど、やりたいショットはできていた」と次なる挑戦に目を向けた。

粘りのプレーは実らず。上原彩子はポイントを稼げず今季シードを保持できなかった(撮影/田辺安啓(JJ))

一方、2オーバーから出た上原は一時1アンダーまで戻していたが、ラスト2ホールを連続ボギーとするなどして挽回できず。風は強くなり、寒さの中でのプレーを強いられたが、「難しいジャッジはあったけど、みんな同じ条件。その中でしっかり伸ばさないといけなかった」と振り返った。

今週の結果によりシード権の喪失が決まり、今大会を区切りに出場優先順位のステータスは大きく下がることになる。現時点で出場が見込める試合を把握できておらず、「自分の出場順位まで落ちてきた試合で頑張るしかない」という状況だ。翌週大会にエントリーはしているが、予選会には出場せずに帰国するという。

日本ツアーへの参戦は「LPGA(米女子ツアー)と話してどのくらい出られるか聞いてから考えたい。日本は米ツアーよりもエントリーの期日が早いので」と今後を見据えた。(アリゾナ州ゴールドキャニオン/石井操)

調子が悪すぎることはなかったがショットを曲げるシーンも(撮影/田辺安啓(JJ))
第2ラウンドは4バーディ、4ボギーの「72」で終えた(撮影/田辺安啓(JJ))
悔しい一日となった(撮影/田辺安啓(JJ))

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