統一地方選挙の前半戦となる岡山県議選告示まであと6日に迫る / 岡山県

統一地方選挙の前半戦となる県議選は、31日の告示まで6日に迫った。美作地方では4選挙区のうち3選挙区が無投票の公算が大きい一方、津山市・苫田郡・勝田郡選挙区(定数4)は現職4人と新人1人が相まみえる少数激戦の様相で、前哨戦が日ごと熱を帯びている。
同選挙区は、前回改選(2019年)で自民が4年ぶりに議席を独占した中、立憲民主と社民が推薦する新人が挑む構図となり、このまま保守一色の状態が続くのか、それとも革新系の議席が復活するのかが注目される。
3選を目指す山本雅彦氏(63)=南新座=は、企業関係者や高校の同窓生、医療関係団体などの支援を受けて地盤固め、支持拡大に余念がない。再選を目指す清水薫氏(51)=北園町=は、企業経営者や女性の後援会組織、町内会などを基盤にして市内を中心に支持拡大を図っている。再選を目指す本山紘司氏(43)=鏡野町小座=は、地元企業や農業関係者らの支援を背に町議時代からの選対が苫田郡を固めつつ、市内にも拠点を置いて支持を広げる。再選を目指す田野孝明氏(66)=勝央町岡=は、勝田郡を中心とする地盤を軸に、後援会組織などが中心となって大票田の市内にも浸透を図っている。
一方、無所属新人の小原なおみ氏(46)=西吉田=は、連合岡山や元津山市長の父の支援者、地元の女性会などの支援を受け、売り込みに奔走している。
立候補予定者たちはそれぞれあいさつ回りを重ねたり、決起集会を開いたりしながら、子育て支援や若者の移住定住促進といった人口減少対策、地域産業活性化、福祉施策の充実などに向けた活動意欲を支持者らにアピールしている。
前回は同選挙区に7人(現職2人、新人5人)が立候補し、当確ラインは7000票弱(当日有権者数10万7596人、投票率46・86%)だったが、5人でしのぎを削る今回、各陣営では当確ラインを9000票〜1万票とみている。
一方、美作市・英田郡(定数1)は自民現職の市村仁氏(55)=美作市和田=が4選を、真庭市・真庭郡(定数1)は、自民現職の河野慶治氏(44)=真庭市久世=が3選を、久米郡選挙区(定数1)は、自民現職の松島幸一氏(37)=同町久木=が再選をそれぞれ目指す。いずれも今のところほかに出馬の動きはない。
有権者数(1日現在)は▽津山市・苫田郡・勝田郡(津山市、鏡野、勝央、奈義町)10万5931人▽真庭市・真庭郡(真庭市、新庄村)3万7172人▽美作市・英田郡(美作市、西粟倉村)2万3574人▽久米郡(美咲、久米南町)1万5301人。

© 津山朝日新聞社