国境超えたハーモニー 倉敷に響く 大使らと地元児童合唱団が音楽会

女性駐日大使らが子どもたちと美しいハーモニーを響かせた音楽会

 女性駐日大使や大使夫人らと倉敷市の子どもたちによる国際親善音楽会が25日、同市鶴形の日本基督教団倉敷教会で開かれた。出演者は国境や人種を超えて美しいハーモニーを響かせ、約100人の聴衆を魅了した。

 地元経営者らで結成した実行委が、国際交流と多様性の大切さを伝えようと初めて企画。各国大使らでつくる「駐日大使・大使夫人合唱団」からオランダやメキシコ、ハイチなど14カ国の14人を招待した。

 大使らは、倉敷市を拠点に活動する「倉敷児童合唱団」のメンバー25人と共演。それぞれがステージを披露した後、上皇后美智子さまが英訳した故まど・みちおさんの詩に曲を付けた4作品を一緒に歌い上げ、息の合ったコーラスに会場から大きな拍手が送られた。

 フィナーレは、童謡「ふるさと」などを聴衆も交えて合唱し、涙を浮かべる出演者の姿も見られた。清心女子高(同市二子)の生徒も司会や案内役として活躍した。

 児童合唱団メンバーで就実大4年女子(22)は「言葉は通じなくても声を合わせた瞬間、気持ちが一つになり感動した。忘れられない思い出になった」と話していた。

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