南足柄でジビエを身近に 女性狩猟団体、4月に処理加工施設開設

公園内にあった施設を改修したキヲスクには、ガラス張りの展示室も造っている

 ジビエを通じて自然環境や食育に関心を持ってもらおうと、南足柄市を拠点に活動する女性狩猟団体は4月1日、市の「足柄森林公園丸太の森」(同市広町)内に市内唯一のジビエ処理加工施設「KIWOSUKU(キヲスク)」を開設する。今月25日には施設がプレオープンされ、同団体は「これまで利活用できずに処分されてきたジビエを知ってもらい、地域の財産として広めていけたら」と意気込みを語った。

 加工施設は子どもたちや観光客ら公園利用者にもジビエを周知しようと、市の協力を得て、公園内で使われていなかった建物(約31平方メートル)を改修する形で、洗浄スペースや加工室を整備。見学者が外からのぞくことができるガラス張りの展示室も造った。同施設で加工したジビエは「地産地消をメインに市内飲食店へ卸したり、加工品を作ったりして無駄なく活用していく」という。

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