3日連続60台の古江彩佳「日本を広める存在になれれば」

米ツアー参戦2年目の古江彩佳。トップと4打差から最終日をスタートする(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 3日目(25日)◇スーパースティションマウンテンGC(アリゾナ州)◇6526yd(パー72)

「日本人として、日本を広めていける存在になれればうれしいな」。1番ホールのティイングエリア。それまで英語を話していた“マダム”から古江に「ガンバッテクダサーイ」とエールが飛んだ。

「コンニチハ」などの日本語を日本人以外の人から言われるのは「たまーにある」そうだが、「知らない人。綺麗な日本語で言ってくださいましたね」とうれしそうに振り返った。

5バーディ、ボギーなしの「67」でプレー(撮影/田辺安啓(JJ))

7アンダー23位から出た古江彩佳は5バーディ、ボギーなしの「67」でプレーし、通算12アンダー19位に順位を上げた。初日に「68」を出し、2日目は「69」と3日連続で60台でプレーした。「まずアンダーで回れているのもうれしいけど、60台で回れているのもうれしい」

前半は3番でピン奥6m弱のカラーからキャディと慎重にラインを読んだパットが沈み、バーディを先行した。4番(パー3)はロングパットから微妙な距離を残したが、パーパットを入れてスコアを守り、5番はピン右1mにつけてバーディ。6番はティショットをフェアウェイ右サイドに置いた。左足下がりのライだが、9Iでピンに絡めてバーディとした。

パットはもちろん、ショットも安定した精度でスコアメークした(撮影/田辺安啓(JJ))

「ピンチも多かったけど、しっかりパーセーブして。チャンスにつけたところでしっかりバーディを獲れたのがよかったです」。日によって違うグリーン上のコンディションも「今日はちょっとスピードが速い。芝目があるので、目の方向をしっかり見ながらラインのジャッジは出来たかな」ときっちり見極め、慎重に対応したのが好スコアに繋がった。

トップと3打差以内には18人もひしめく最終日。「誰が優勝してもおかしくないスコア。変わらず今のプレーを続けて、自分に集中して。このコースに対応出来たら」。4打差からの逆転優勝を目指す。(アリゾナ州ゴールドキャニオン/石井操)

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