天使界隈(てんしかいわい)

「天使界隈」の意味

「天使界隈」(てんしかいわい)とは、ファッション用語のひとつ。

儚さと透明感が前面に押し出されたファッションが最高にかわいいと、サブカル女子を中心に人気に火が付いている。白をベースとしたアイテムをメインにすることで、儚さと透明感を表現。まるで天使のよう=天使界隈と呼ばれるようになった。

天使界隈と呼ばれている理由は、見た目から来ていると推測される。

白がメインカラーであることに加えて、天使界隈が示す白色はパステルカラーだ。儚く美しい薄い印象を持つことから、現世から離脱したかのような透明感から天使が連想されるのだろう。

天使界隈は、日経トレンディが特集として組んだ「2023年ヒット予測ランキング」にランクインするほど注目されているワード。水色界隈と並んでどこまで知名度を上げていくか、今後も目が離せないところだ。

水色界隈とは】

水色界隈とは、サブカル系ファッション用語の一つで、白に近い透明感のある水色を取り入れたファッションを示す。晴れ渡る青空の濃い水色ではなく、どちらかと言えば冬の凍てつく湖を連想させる淡い水色のアイテムを取り入れているのが特徴的なファッションだ。

天使界隈の白ベースであるファッションに、パステルカラーの水色を足したファッションが水色界隈にあたる。天使界隈と水色界隈は、同系統でまとめられることもあり、色味が違うだけで意味合いはほとんど同じといえる。

【天使界隈の人気ブランド】

天使界隈ファッションで服を購入する際に、参考にしたいブランドの一部を紹介。

■ililil(イルイルイル)

サブカルファッションを中心としたアイテムを販売しているオンラインショップ。病み系、メンヘラ系、サイバー系など、個性的かつかわいいアイテムが購入できる。天使界隈の提唱者であるぬた。さんや、イラストレーターの真白K大さんなど、ジャンルを問わず、幅広くコラボも行なっている。

■jamieエーエヌケー(ジェイミーエーエヌケー)

好きなことをもっと自由に!そんな想いから生まれたブランドがjamieエーエヌケー。ファッション×ジャパニーズカルチャーをコンセプトに掲げる通り、早い段階で天使界隈ファッションをコレクションカタログに取り入れている。

「病みかわいい」がいっぱいのラインナップに、ブランドのこだわりが感じられる。

■雀蜂(すずめばち)

サブカルファッションを牽引してきた雀蜂。攻め攻めイケイケな派手ファッションが特徴的であるが、天使界隈系統のアイテムも取り扱っている。儚いイメージが強い天使界隈だが、雀蜂のアイテムを取り入れることで、変化球的な見せ方もできるため、個性をより強調することが可能。

「天使界隈」の由来・語源

天使界隈のはっきりとした由来や語源は明確ではないが、Instagramを中心に活躍するインフルエンサーの「ぬた。さん」が提唱者とされている。

言葉や概念ごと生み出したかどうかまでは判断できなかった。

「天使界隈」の活用例

「天使界隈×地雷系は最強」

儚いイメージの天使界隈に正反対にも見える地雷系を足すことで、かわいい×かわいいを生成。一例として挙げるならば、天使界隈のファッションに、漆黒の眼帯を合わせること。一見ちぐはぐなようでいて、意外と相性の良い組み合わせは最強の称号に相応しいといえる。

「天使界隈買いたいけど、着れる場所が限られる……」

天使界隈ファッションは、天使を連想するほどの透明感があることから、着れる場所が限られていると悩ましいツイートが見られた。天界を思わせるファッションと現世との相性は、中々に難しいのかもしれない。

幻想的な場所であれば景観とマッチして、世界観をたっぷりと表現できる可能性もあるため、うまいことハマる場所を見つけたいところだ。

水色界隈

© 株式会社マレ