花増やしCO2削減へ 都農の小中生 町に提言

二酸化炭素排出削減に向け、都農町議会議場で政策提言する「Green Hope」の児童生徒ら

 都農町内1中学3小学校の児童生徒9人でつくる二酸化炭素(CO2)排出削減のためのチーム「GreenHope」が24日、同町議会議場で町議や執行部に対して政策提言した。町議の質問に堂々と”答弁”し、今後の活動に必要な具体的な予算も示した。
 児童らは前年度の第1期生の提言を具現化する形で、花と緑に親しむイベント「みちくさ市」を町内で2回主催した。今後の取り組みとして「季節ごとの商店街の花の植え替え」「イベント来場者への種や苗の配布」「フラワーアートの材料費」など、五つの活動費に計100万円の予算が必要だと明示した。
 「補助金頼りでは」といった町議の質問には、「既にヒマワリの栽培に取り組んでいて、自分たちで育てた種も配りたい」と応じた。児童生徒、出席町議の全員賛成で提言を「可決」。児童が河野正和町長に提言書を手渡した。
 チームのリーダーを務める都農南小6年・黒木奏音(かのん)さん(12)は「議員の反応から提言が伝わったと感じた。(年間の)活動を通して、都農町の役に立っている実感が湧いて楽しくなってきた」と話していた。

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