救急救命講習の経験生きる 大井町職員、ねんりんピック選手の命救い表彰

ねんりんピックの試合中に倒れた選手を救護し表彰を受けた大井町の職員=15日、同町役場

 2022年11月、神奈川県内各地を会場に行われた「ねんりんピックかながわ2022」でペタンクの試合中に倒れた選手に心肺蘇生を施し命を救ったとして、小田原市消防本部はこのほど、大井町の職員5人を表彰した。

 感謝状を贈られたのは町生涯学習課副課長の水上昌久さん、町福祉課の高野沢祐子さん、三留奈津子さん、嶋村由香さん、町地域振興課の福山稜人さん。

 同消防本部などによると、2022年11月13日午前9時15分ごろ、山田総合グラウンド(同町山田)で行われたペタンクの交流試合で、大阪府堺市代表の60代男性が意識を失って倒れた。大会本部から駆け付けた水上さんが心臓マッサージを行い、保健師の嶋村さんが脈拍などのバイタルを確認。男性は救急車の到着前に意識を取り戻し、その後無事に社会復帰できたという。

 少年スポーツチームでコーチを務め、救急救命講習を毎年受けているという水上さんは「ちゅうちょなく動くことができた。年1回でも多くの人に講習を受けてもらえれば、いざという時に勇気を持って行動できるはず」と振り返った。

© 株式会社神奈川新聞社