大迫傑さんの世界目指す育成プロジェクト参加権利、敦賀気比高校駅伝部Aが獲得 ふくい桜マラソン1年前プレ大会で部門優勝

The Fst部門で上位入賞した高校生たちに、練習のアドバイスをする大会プロデューサーの大迫さん(右)=3月26日、福井県の福井市中央公園

 来春の「ふくい桜マラソン」の1年前プレ大会「TRIAL RUN2023」は3月26日、福井県福井市の大名町交差点をスタートするコースで行われた。福井から世界を目指すジュニア世代を育てようと創設された「The Fst」(ザ・ファースト)の部(5キロ)で優勝した敦賀気比高校駅伝部Aは、東京五輪陸上男子マラソン6位で大会プロデューサーの大迫傑さんの選手育成プロジェクトに参加する権利を得た。メンバーは大迫さんを憧れ以上の存在といい「全て吸収したい」と参加を心待ちにしていた。

 大迫さん主宰の選手支援事業と連携した部門。5人1組のチームを組み、上位3人のタイムの合計で順位を競った。敦賀気比高駅伝部Aは合計タイムで47分18秒をマークし、2位以下に1分以上の差を付け頂点に立った。

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 表彰式後、選手は大迫さんに本番で結果を出す方法や、練習に身が入らない時の対処法について質問した。中島温選手は「つらいときこそ一歩チャレンジする」という、大迫さんの言葉を胸に練習に励んできたといい「めったにもらえないチャンス。競技人生に必ず生かしたい」。同部主将の松原陽之選手は「練習に対する姿勢などを学びたい。絶対に何か吸収して帰る」と目を輝かせた。

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 大迫さんはトークショーで選手らに「(今大会での)成功体験から、戦うモチベーションにつなげてくれたらうれしい」とエールを送った。

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