「平和の礎」に刻銘24万人の名前、今年も読み上げ 参加者を募集、6月1~23日実施 沖縄

 沖縄「平和の礎」を読み上げる集い(同実行委員会)が6月1日から同23日まで実施される。慰霊の日に向けて、平和の礎に刻銘される24万人余りの名前を一人一人読み上げる。今年で2回目の開催で、読み上げ参加者を募集している。

 読み上げ時には、各故人の死亡場所や年齢などの情報にも触れ、命を考える機会となる。前回参加した小学生の感想文では、「名前の読み上げでアメリカ兵一人一人にも家族がいたと分かった。戦争は敵も味方もない」という声があった。

 若い世代に沖縄戦を継承するためにも、今回は学校からの参加に力を入れて呼びかけている。すでに小中高と大学の20校から申し込みがある。

 場所を問わず国内外からオンラインでも参加でき、読み上げの様子はユーチューブで中継する。刻銘者の遺族については、他の人が読み上げ済みでも家族の名前を再度、読み上げることができる。

 町田直美実行委員長は「この企画は若い人を中心に広がっていく手応えを感じている」と話した。締め切りは4月14日。締め切り後の申し込みは事務局に問い合わせが必要。QRコードからも申し込める。問い合わせは080(8880)8918。

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