岡山の桜満開、観測史上最速 「最高の時季」平年より8日早く

桜が満開となった後楽園周辺を歩く人たち=27日

 岡山地方気象台は27日、岡山市で桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。1953年の観測開始以降で最速だった2018年の3月28日を1日更新した。同市の後楽園や周辺の旭川河川敷には家族連れらが大勢繰り出し、写真を撮るなど花見を楽しんだ。

 気象台職員が午後3時半ごろ、同園の標本木を確認し満開(8割以上のつぼみが開いた状態)を宣言。平年より8日、昨年より3日早い。開花が発表された22日から平年より気温が高い日が続き、5日での満開となった。

 この日の岡山県は高気圧に覆われて、岡山市中心部の最高気温が16.7度(平年16.1度)と過ごしやすい陽気に。夫婦で訪れた男性(74)=同市北区=は「ピンクの花が青空に映えてとてもきれい。最高の時季ですね」と笑顔だった。

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