第83回「緊急搬送:危篤明けのPKO①」

肺炎で緊急入院させられてからというもの、どうもこれに関する書き込みが多くなってしまっているが、滅多にないことなのでご勘弁願いたい。 救急搬送されたかかりつけの病院にて、ICUで高濃縮酸素マスクをさせられ、 「モルヒネを使いますか、延命しますか?」 と矢継ぎ早に訊かれても答えを用意しているわけでもない。 「まずは息をさせてくれ、選択するのはそのあとでちょっと考えさせてくれ」 と出せる限りの声で伝えるのが精いっぱい。そのあとどうもいわゆる危篤状態に陥ったらしく、気が付くと看護師4、5人に囲まれ、いつコードブルーを鳴らされてもおかしくない状態だった。 目線で「先生、どうでしょうか」と言うと、 「うぅ~ん、イーブンイーブンだね」 「いま自分は6日のライブをこなさないとダメなのです、なんとかしてもらえませんか?」 と言うと、返事ももらえずに、 「何を言ってるのですか、命と引き換えにはできません。それどころではなく、とにかくいまはこの状態からの救急脱出を考えてからにしましょう」 と聞かされ、また限りなく危篤状態に陥ってしまったらしい。(続く)

© 有限会社ルーフトップ