【Tリーグ】木原美悠「最後は思い切ったほうが勝つ」悲願の初V・木下アビエル神奈川の選手、監督の声

<卓球・ノジマTリーグ2022‐2023シーズン(5thシーズン)プレーオフファイナル 日程:3月26日 18:30~ 場所:代々木第二体育館>

22日に開幕となった、ノジマTリーグ5thシーズンプレーオフ。26日に行われた女子ファイナルでは、木下アビエル神奈川が、日本生命レッドエルフに3-2で勝利した。

木下アビエル神奈川が初V

レギュラーシーズン1位の木下アビエル神奈川は、プレーオフセミファイナルでトップおとめピンポンズ名古屋に勝利した日本生命レッドエルフと対戦。

ビクトリーマッチにもつれる激戦となったが、木原美悠が4番、ビクトリーマッチで勝利し、木下アビエル神奈川の初優勝を決めた。

写真:木下アビエル神奈川/撮影:ラリーズ編集部

試合後には各チームの選手、監督が取材陣のインタビューに答えた。試合後の選手、監督のコメント、プレーオフファイナル試合結果は以下の通り。

木原美悠コメント

5シーズン目にして初優勝となったが

過去4シーズンずっと優勝したいと思っていましたが、なかなか優勝出来ず悔しい思いがありました。対戦相手の対策を多く重ねるなど、今まで積み重ねてきたことが結果に繋がり、ついに今回優勝することができて嬉しかったです。

応援して下さった方々にやっと恩返しできたかなと思います。

4番のシングルスでは森さくら選手との試合でした。森選手との試合は毎回競り合いになり、今回も苦しい展開でしたが、「最後は思い切ったほうが勝つ」という気持ちを持って戦いました。

ビクトリーマッチでは、伊藤選手には負けてもともとという気持ちがあったので、逆に最初から思い切ってプレーすることができました。最後のレシーブ2本を積極的に打つことができ、相手にプレッシャーをかけることが出来たと思います。

伊藤選手も自分も、お互いバック面に表ソフトを貼っているので、今日は会場の湿気にお互い苦しんでいました。ですがその中でも上手く適応して勝つことができたことは、自分の中で自信になりました。

写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

MVP受賞については

MVPを受賞できたことは、素直に嬉しいです。今料理にハマっているので、MVPの賞金30万円では美味しい食材を買おうかなと思います。

五輪選考ポイントについて

今は選考ポイント2位という立場ですが、まだ他の大会が多くあるので、どうなるか分からないと思っています。2位を維持しながら、最終的にはポイント1位になり、五輪に出場したいと思っています。

写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

木下アビエル神奈川 中澤鋭監督コメント

試合を振り返って

最高に嬉しいです。一生忘れられない大接戦でした。

先にオーダーがわかるアドバンテージについては

正直、予想通りでそこまで変わらなかったです。

平野は左利きの選手対策をずっとしていたので、今日の内容は良くなったけれど、私のなかでは平野が行けるのではないかと思い、2番で早田と対戦するオーダーにしました。

うちは1番のダブルス、4番の木原を取らないといけないオーダーでした。

木原選手が2勝の活躍でした

木原選手の洞察力、戦術の変化、すべてトップ選手のものです。表ソフトの選手なので、湿気の影響も出て波もあったけれど、気持ちを入れ替えて、そして4番とビクトリーマッチで勝ってくれた。

木原は吸収力が高く、相手の作戦に気づくこともとても早い選手です。

石川選手が出ませんでしたが

石川選手は今シーズン7試合出ていました。今回は、若い選手をTリーグの舞台で経験させたいと思いました。

今季良かった点は

ナショナルチームの合宿でも難しいくらいなのに、トップ選手5人が揃って練習できたことが良かったです。競争にもなったし、良い環境でした。

ノジマTリーグ2022‐2023シーズンプレーオフファイナル試合結果

〇木下アビエル神奈川 3-2 日本生命レッドエルフ

長﨑美柚/張本美和 2-1 早田ひな/赤江夏星
7-11/11-9/14-12

平野美宇 0-3 早田ひな〇
4-11/9-11/6-11

張本美和 2-3 伊藤美誠〇
9-11/8-11/11-6/11-4/9-11

〇木原美悠 3-2 森さくら
11-6/6-11/12-10/6-11/11-7

〇木原美悠 1-0 伊藤美誠
11-9

文:ラリーズ編集部

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