タワー・モータースポーツ、ル・マン24時間でTDSと共闘へ。テイラーとラストの起用も発表

 LMP2チームのタワー・モータースポーツは、同じくLMP2コンテンダーであるTDSレーシングとタッグを組み、今年6月に開催されるル・マン24時間レースに挑戦するとアナウンスした。また、同時にドライバーラインアップを発表し、ジョン・ファラノのチームメイトにリッキー・テイラーとレネ・ラストを迎えることを明らかにしている。

 タワー・モータースポーツ・ウィズ・TDSレーシングのバナーの下で運営される13号車オレカ07・ギブソンは、このふたつのチームのミックスデザインが施された新しいカラーリングをまとってフランスのクラシックイベントに登場する。ブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色が特徴的な新リバリーには、昨年のル・マンでのTDSレーシングのトリコロールカラーに“Vaillante(ヴァイヨン)”のロゴとタワー・モータースポーツの車両に見られる“TOWER EVENTS”のロゴが加わっている。

 ドライバーのファラノは、2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でジム・トゥルーマン賞を受賞し、この伝統的なフランスのレースへの招待権を獲得した。彼は2019年にアルジュン・マイニとノルマン・ナトとともにRLR Mスポーツのオレカ07をドライブして以来、初めてル・マン24時間に戻ることとなる。

「この名誉あるル・マン24時間レースに、とくに今年は100周年を記念して開催されるレースに出場するということは、まぎれもない栄誉であり、世界中のドライバーの中でも数少ない特別な者だけが叶えられる夢だ」とファラノは語った。

「このレースは参加するすべてのドライバーが勝利を願うレースであり、僕はタワー・モータースポーツとTDSレーシングにはこの目標を達成するための実力があると心から信じている」

「僕たちには、献身的でとても熱心なクルーたちによって整備された最高レベルで戦うことのできるクルマがある。そのクルマを非常に強力なふたつのチームの団結の下で走らせることになるのだ」

「僕はリッキー・テイラーとレネ・ラストというワールドクラスのふたりがチームに加わるということにとてもワクワクしているし、そこへコドライバーとして参加できることを非常に幸運に思っている」

 ファラノはル・マン24時間への出場権を得てから、このチャレンジがヨーロッパのチームのサポートを得ることになるであろうことを何度か示唆してきた。

 彼は1月28日に開催された第61回ロレックス24・アット・デイトナ(IMSA開幕戦デイトナ24時間)においてSportscar365に、「ル・マン挑戦の計画は、今はまだ最終決定の段階へ入ったところだ」と語っていた。

 TDSレーシングの共同所有者であるザビエル・コンベ氏は、「100周年を迎える今年のル・マン24時間レースで、ファラノと彼のチームをサポートできることを非常にうれしく思う」と語る。

「TDSレーシングは、この伝説的なイベントに12年連続で参加することになる」

「私たちの目標は、積み重ねてきたル・マン24時間レースでの知見を使ってタワー・モータースポーツとともに非常に競争の激しいこのLMP2クラスで優勝することだ」

「テイラーとラストも、この目標を達成するうえで非常に心強い味方になってくれることは間違いない」

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