旧市民球場跡地を憩いの空間に ひろしまゲートパーク 31日開業

イベント広場をはじめ、大屋根や商業施設が整備されたひろしまゲートパーク

 プロ野球・広島カープの本拠地だった旧広島市民球場跡地(広島市中区、4.7ヘクタール)に31日、広場や商業施設のある「ひろしまゲートパーク」がオープンする。市中心部の憩いの空間や回遊の拠点となることを目指す。

 中央部には多彩なイベントができるイベント広場(6500平方メートル)を整備。西側に折り鶴をモチーフにした高さ約8メートルの大屋根を設け、全天候に対応する。南に原爆ドームが望める散歩道には被爆敷石を一部に使った。

 かつての球場を体感できる仕掛けもあり、同じ場所にピッチャープレートとホームベースを模した碑を設置。観客席を再利用したベンチも設けた。東側には自転車BMXができるエリアやスケートボード場を備え、アーバンスポーツも楽しめる。

 8棟ある商業施設は飲食店やアパレルといった約20店舗が入居。整備、運営は民間の資金やノウハウを活用する「パークPFI」で、建設や交通事業者など9社でつくる企業グループが担う。

 27日は報道陣向け内覧会が開かれ、グループ責任者でNTT都市開発中国支店の荒木浩文副支店長が「ベンチで飲食したり、催しを楽しんだりしながらさまざまなスタイルで過ごして」と話した。

 31日~4月2日は音楽ライブなどの開業イベントを開催。旧市民球場のスコアボードなどを展示する特別展(5月7日まで)もある。

スケートボードを楽しめるアーバンスポーツのエリア

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