神奈川・伊勢原でタレント・萩本欽一さんが桜植樹 〝欽ちゃん寺〟創設し新名所に 「みんなでにっこり笑って…」

植樹をする萩本さん(手前)と松本住職=伊勢原市三ノ宮

 神奈川県伊勢原市三ノ宮にある能満寺の末寺「高岳院」で26日、桜の新名所を目指すプロジェクト「欽ちゃん桜の里」を進めるタレント・萩本欽一さん(81)による第2弾の桜の植樹が行われた。

 萩本さんは昨年、能満寺周辺に桜が咲き誇る場所で仲間たちと語り合いながら楽しく過ごせる“欽ちゃん寺”を創設する構想を企画した。飲料メーカー伊藤園も賛同し、昨秋には能満寺の境内で第1弾の植樹式が行われた。

 この日はキッチンカーや三味線の演奏などのイベントが行われ、冷たい雨が降る悪天候の中、ファンら約120人が来場。萩本さんが登場すると会場には「欽ちゃん」コールが響いた。

 萩本さんは「こんな雨の中でのイベントは初めて。傘の花が咲いてきれいだね」とおどけてみせ、「みんなでにっこり笑って、桜とともに生き続けられるように」との思いを込めて住職の松本隆行さん(50)と苗木を丁寧に植樹した。

 横浜市の村野善子さん(70)は「欽ちゃんは人生の支えで、天気は良くなかったけど一緒の空間にいれるだけで喜びの雨です」と興奮した様子。プロジェクトを支える松本さんは「雨の中でも来てもらえてありがたい。今後も植樹して千本桜にできれば」と話した。

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