ザ・フーのピート・タウンゼント、29年ぶりのソロ・シングルをリリース

ザ・フー(The Who)の共同創設者であるピート・タウンゼント(Pete Townshend)が、彼のパートナーで、“チャーリー・ペッパー”のソングライター名義で活動するレイチェル・フラーと共作・共同プロデュースした29年ぶりのソロ・シングル「Can’t Outrun The Truth」をリリースした。マイケル・ナンとウィリアム・トレビットが監督を務めるミュージック・ビデオは以下よりご覧いただける。

<YouTube: Pete Townshend - Can't Outrun The Truth>

美しく哀愁に満ちたラップ・スチール・ギターとバイオリン演奏で始まるこの3分間トラックは、コロナ禍の2021年9月に録音された。彼の揺るぎないリード・ヴォーカルはこう歌う。

This lockdown is bringing me down
My mind’s gone underground
Though I crawl from room to room
I can’t leave myself behind
このロックダウンは私を落ち込ませる
心はすっかり塞ぎ込んでしまった
家中を這いずり回るが
自分を置き去りにはできない

この曲で、ピート・タウンゼントは自分自身やリスナーに対し、パンデミックがもたらした心の闇を乗り越えるために、下記のようにも呼びかけている。

I really need to face the future
Wanna rise up from the earth
Can’t let the dust just pull me under
未来に立ち向かわなければならない
大地にそそり立ちたい
埃に足をすくわれてはいけないのだ

英国出身の現代アーティスト、ダミアン・ハーストが手掛けたアートワークと共に3月24日にリリースされた「Can’t Outrun The Truth」は、現在全世界のデジタル・プラットフォームで配信中の他、英時間3月20日から26日までロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催中のチャリティ・イベント“ティーンエイジ・キャンサー・トラスト”の会場限定で、ピート・タウンゼントの直筆サイン入り12インチ・シングルLP(200枚限定)が販売されている。

尚、この限定アナログ盤の全収益およびダウンロードの売上からの最低10%の収益が、“ティーンエイジ・キャンサー・トラスト”に寄付される予定だ。

その他のザ・フー関連ニュースとして、3月31日発売される、2019年のウェンブリー・スタジアム公演のライヴ音源を収録した『The Who With Orchestra Live At Wembley』より、新たに「Eminence Front」が先行公開されている。

Written By Paul Sexton

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