ソメイヨシノ約600本が咲き誇る 梅から主役の座引き継ぎ 偕楽園

満開を迎えた偕楽園公園四季の原の桜。奥に好文亭を臨む=27日午前、水戸市千波町

春雨の中、つぼみだった茨城県内の桜は27日、つかの間の青空に、今が咲き時とばかりにこぞって開花した。 

日本三名園の一つ、偕楽園(水戸市)では、梅から主役の座を引き継いだ約600本のソメイヨシノが咲き誇る。4年前の台風で倒れた名木「左近の桜」の苗木も今月、根を下ろした。花や時の移ろいを好文亭が黙って見下ろしている。

偕楽園公園「四季の原」を訪れた同市吉沢町の大関里佳さん(38)は「梅だけでなく、桜も見事。春本番へ日に日に近づいていることを実感する」と話し、顔をほころばせた。

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