街の未来どうなるの? 長崎市長選の立候補予定者4人、小中高生に公約語る

長崎市長選の立候補予定者4人に質問する子どもら=同市常盤町、長崎シビックホール

 任期満了に伴う長崎市長選(4月16日告示、23日投開票)の立候補予定者4人が26日、同市内で小中高校生ら約50人を前に、子どもへの公約などを語った。4人が顔をそろえるのは初めて。
 16年ぶりにリーダーが交代する市長選を前に、NPO法人インフィーニティー(野口美砂子理事長)が「子どもの声を届け、長崎の未来について一緒に考える機会に」と企画。子どもが現実を模倣したまちで社会の仕組みを疑似体験する催しの一環で開いた。
 県議の赤木幸仁氏(38)、前九州運輸局長の鈴木史朗氏(55)、同市の会社経営、原拓也氏(54)、社会福祉法人理事長で元市議の吉富博久氏(78)が参加。質問形式の討論会で持ち時間各2分間で答えた。
 子どもへの公約では、鈴木氏が「まちなかを含めた遊び場づくり」を、吉富氏は「保育料無料化と保育士の待遇改善」を挙げた。赤木氏は「eスポーツを通した多世代交流の場やICT(情報通信技術)教育の底上げ」を掲げ、原氏は「大人になった時『住んでよかった』と思ってもらえる長崎をつくる」と訴えた。
 運営に携わった高校生らは「声を届ける私たちの年齢に関係なく、長崎の街の未来を私たちと一緒に考える」など5項目の提言書を4人に手渡した。


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