緑のジュータン鮮やかに 入間で狭山茶の「春整枝」 例年より早い実施、茶摘みも早まる可能性

茶摘みを前に行われる春整枝の作業=埼玉県入間市木蓮寺

 茶摘みの時期を前にした狭山茶の主産地・埼玉県入間市で、茶の木の表面を刈り取る「春整枝(はるせいし)」の作業が進められている。茶摘みの際に木の茎や古い葉が混入しないように行われる。

 「首都圏アグリファーム」が管理する同市木蓮寺の広さ約6ヘクタールの茶畑では摘採機が入り、幅約1.8メートルの茶の木の表面約1.5センチを刈り取って整えた。

 作業は例年、春分の日を過ぎたあたりから行われるが、今年は3月15日ごろから始めた。同ファームの出川義雄工場長(59)は「今のところ状態は良く、おいしいお茶ができると思う。今年は季節の進み方が早く、茶摘みは4月中に始まるのではないか」と話した。

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