名車R32 GT-Rが電気自動車に。ニッサン、世界に1台のGT-R EVコンバージョンモデル製作開始

 3月28日、日産自動車は“R32 GT-R”こと『ニッサン・スカイラインGT-R(R32)』をベースに、同社の電動化技術を織り込んだ『R32 GT-R EVコンバージョン・コンセプトモデル』の製作を開始すると発表した。プロジェクトの様子は、同日よりニッサン公式SNS(https://twitter.com/NissanJP)で公開予定だ。

 2010年にデビューした初代リーフを皮切りに、2代目リーフやアリア、そして2022年に登場しカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したEV軽のサクラなどの電気自動車(BEV)をラインアップに加えるほか、ノート、セレナ、エクストレイルなどに“e-POWER”を搭載し電動化の道を進むニッサン。

 一方、同ブランドにはモータースポーツの世界でもおなじみの存在であるGT-R、フェアレディZという国産スポーツカーを代表するモデルが存在し、これらが持つ“走り”や“運転の楽しさ”、“パワフルなエンジン”の魅力に憧れ、情熱を持って入社した多くの技術者がいる。彼らは現在、最新の電動化技術の研究を行い、より安全でワクワクするドライビング体験を世の中に届けるべく、日々クルマ造りに邁進している。

 今回発表されたEVコンバージョン・プロジェクトは、そんなニッサン技術者たちの「最高に好きなクルマに、いま自分が最高だと思う技術を掛け合わせたら、世の中の人がもっとワクワクするクルマを作れるのではないか」という想いをきっかけに発想されたもの。

 このことからプロジェクトのベース車には、国内外のGr.Aレースで数々の伝説を作り誕生から30年以上が経ったいまなお世界的な人気を誇る、そしてニッサンの技術者たちが愛してやまない『R32型スカイラインGT-R』が選ばれることとなった。

 同プロジェクトでは今後、多くのクルマ好きに支持され愛されているR32 GT-Rに、ニッサンの最新電動化技術が組み込まれ“世界に1台だけ”のEVコンバージョン・コンセプトモデルが製作される。その過程は28日(火)より日産自動車の公式Twitterなどで作業、進捗の様子も含めて発信される予定だ。

EVコンバージョン・プロジェクトのベースモデルに選ばれたR32型ニッサン・スカイラインGT-R

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