福山雅治主演「ラストマン-全盲の捜査官-」の“目を使わない世界”を体験できるイベントが開催

福山雅治が主演を務め、大泉洋が共演する、TBS系で4月23日にスタートする連続ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」(日曜午後9:00)。本作に全盲所作指導として全面協力している「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とのコラボイベントが開催される。

「ラストマン-全盲の捜査官-」は、アメリカから期間限定で交換留学生として来日したFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官・皆実広見(福山)と、皆実のアテンドを命じられた、警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(大泉)の、人を信じる皆実と、他人を信じず己だけを信じて1人で生きてきた心太朗という、真逆の凸凹コンビがバディを組み事件を解決していく痛快バディドラマ。サスペンスミステリーの名手である黒岩勉氏による、予想のつかない目まぐるしい展開が見どころとなる。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、視覚障碍者の案内により、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、視覚以外のさまざまな感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテインメント。1988年にドイツの哲学博士、アンドレアス・ハイネッケ氏の発案によって生まれた。これまで世界47カ国以上で開催され、900万人を超える人々が体験し、日本では99年11月の初開催以降、これまで24万人以上が体験している。

本作の撮影にあたり、主人公の皆実を演じる福山をはじめ、監督、撮影チームが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験。ドラマの撮影現場には「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のスタッフが立ち合っている。クランクイン前は、福山の提案で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のスタッフと細かい所作を練習。撮影時は全現場に同行してもらい、深部にわたりコミュニケーションを続けている。

コラボイベントとして開催される「ラストマン・イン・ザ・ダーク」は、ドラマの放送スタート日である4月23日から、東京・竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で開催。暗闇の中に皆実たちが生活しているセットがあり、8人1組で入室。視覚障碍者の案内の下、ドラマに登場するアイテムを駆使し、目を使わない状態でのコミュニケーションを通じて、皆実の世界を知ることができる。

ドラマの編成プロデュースを手掛ける東仲恵吾氏は、「今作の制作が決まり、脚本に取り掛かる前に最初に体験しに行ったのが『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』のイベントでした。そこで、つかの間ですが、目が見えない世界に入った時に、恐怖よりも視覚以外のほかの感覚が研ぎ澄まされていく感覚を抱きました。そして、アテンドしてくださった方や一緒に体験した人が暗闇の中で発する声が、とても心強いと感じました。この体験をしたことで、今作の大きな骨格を決めることができました」と説明し、「今回、ドラマをご覧になる方にも、少しだけですが福山雅治さん演じる皆実の過ごしている世界を感じていただけるイベントが開催できることになりました。体験していただいたら、ドラマをより楽しんでいただけると思います。ぜひご体験ください」とコメント。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」のファウンダー・志村真介氏は、「『目を使わないからこそ、できる』全盲のFBI特別捜査官・皆実広見は、なぜ事件を次々に解決できるのか。一つは目を使わないことで、視覚以外(触覚、聴覚、嗅覚、味覚)を拡張させ、感覚を研ぎ澄ませていること。さらにはそれに加え、類まれなる集中力、記憶力、分析力があり、豊かな感覚とシャープな理性を駆使しているからです。でも、決してスーパーマンではなく、できないこともたくさんある。自分の不足しているところは、他者に助けを求めることができる。人の力が合わさることでできるが増えていく。これが事件を解決する大きな要素なのではないでしょうか。このドラマは今の世の中に最も必要なメッセージが含まれているように思えてきます」と思いを伝える。

そして、「撮影が始まる前、福山さんは制作チームの皆さんと一緒に、皆実の役作りのために東京・竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム『対話の森』にお越しになり、『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』を体験されました。今や、『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』のスタッフ(視覚障碍者)たちも皆実が自分たちの仲間になったのではと言うくらいです。テレビでご覧になり、皆実の視覚以外の感覚が拡張した状態を皆さまも感じていただき、そして皆実を体験できる『ラストマン・イン・ザ・ダークへ』へ、どうぞお越しくださいませ」とメッセージを寄せている。

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