京都・保津川下りの転覆事故、51歳船頭の男性死亡、従業員1人不明 乗客25人全員無事

転覆したとみられる船(JR山陰線車内)

 28日午前11時半ごろ、京都府亀岡市保津町保津山の桂川で、保津川遊船企業組合(同市)から「保津川下りの船1隻が転覆した」と119番があった。京都府警亀岡署によると、乗客25人と船頭ら同組合4人の計29人が乗船していた。このうち男性船頭(51)が搬送先の京都市内の病院で死亡が確認され、乗船していた男性従業員(40)の行方が分かっておらず、川に流された可能性があるとみて警察や消防が捜索している。乗客25人は無事だったというが、負傷状況を確認中という。

 亀岡署によると、船が桂川を川下り中、座礁して乗客らが川に投げ出されたという。乗客は救命胴衣を着用していた。保津川遊船企業組合の船頭ら4人も乗船しており、2人の無事を確認している。

 同組合によると、乗客は大人22人、子ども3人が乗船していた。転覆した船は午前10時に亀岡市を出発し、京都市の嵐山に向かっていたという。

© 株式会社京都新聞社