岡山「奥迫川の桜」一気に満開 4月1日から4年ぶり祭り

満開を迎えた「奥迫川の桜」

 岡山市南区奥迫川の県天然記念物「奥迫川の桜」(通称・大山桜)が満開を迎えた。淡いピンクの花が巨木の枝に咲き誇り、市民らを楽しませている。4月1日からは「さくら祭りin奥迫川」(実行委員会、奥迫川自治会主催)が開かれる。

 大山桜は陀娑山(ださやま)中腹(標高約150メートル)にあり、樹齢約500年とされる高さ約20メートルの古木。山の斜面にどっしりと根を張り、縦横に伸びた枝に花を咲かせて壮観な光景をつくり出している。地元住民によると、今年は昨年より5日早い3月22日に開花し、一気に満開になったという。見頃は4月2日ごろまで続く見込み。

 近くの灘崎中を今春卒業した男子生徒(15)は友人2人と訪れ「こんなにすごい桜の木が地元にあって誇らしい。他の地域の人も見に来てほしい」と話した。

 新型コロナウイルス禍により4年ぶりとなる祭りは4月10日まで。1、2日は午前10時~午後2時に奥迫川集会所(同所)でうどん、おこわ、カレーライスなどを販売する。

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