パターはカーボンシャフト 石川遼の国内開幕戦セッティング

国内開幕に合わせてしっかりと固めた石川遼のクラブセッティング。パターにはカーボンシャフトを装着する(撮影/塚田達也)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前(28日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7062yd(パー71)

国内ツアー開幕戦に出場する石川遼が、本戦に投入するクラブセッティングを公開した。オフの間に一新したセッティングからパターしか入れ替えておらず、実戦に向けてしっかりと固定された構成であることが伝わってくる。

ドライバーはUS仕様でヘッドが小ぶりなキャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド S」(プロトタイプ)を使用する。「今までのドライバーだと右にスッポ抜けたかな、と感じても2、3mは耐えている。右へのミスに強いという意味でつかまりがいい」と感触は上々のようだ。

「すごく期待を寄せている」と話すのがキャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」の3番ウッド。「アドレスしたときに、より地面に吸い付く感覚。距離も3ydくらい飛んでいるしロングホールで生かせる」と話す、心強い一本が新たに加わった。

アイアンはマッスルバックモデルに回帰し、キャロウェイ「APEX MB アイアン ツアーバージョン」を使用。ウェッジはキャロウェイ「JAWS FORGED ウェッジ」で43、48、52、56、58度の5本体制。ボールは低スピンモデルのキャロウェイ「クロムソフト X LS ボール」を選んだ。アイアンショット時に、スイング改良により増した弾道の高さでボールを止めるため、スピン量を抑える狙いがある。

1カ月前に固めたギアから唯一変更があったのはパターだ。2022年「三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝時に使用していたオデッセイ「TRI-HOT 5K THREE パター」に戻した。シャフトは「スチールよりも硬い」というグラファイトデザイン社のカーボンシャフトを新たに装着。テストも兼ねて今週の投入を予定している。

「僕は一瞬手元がヘッドを先行して“パチン”と打つタイプなので、軟らかいシャフトが合わない。昔から今のスチールよりも硬いシャフトを試してみたかった」と説明。メーカー担当者によればパター専用に開発中のプロトタイプで、コスメのみウェッジ専用モデルの「RAUNE(ラウネ)」を採用。スチールよりも硬いことが特徴で、石川が使用するのは4段階で最も硬いスペックだという。(三重県桑名市/塚田達也)

アイアンはマッスルバックモデルを投入する(撮影/塚田達也)

<クラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド Sドライバー プロトタイプ(10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT プロトタイプ(60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド フェアウェイウッド(3番15度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT(70g台、X)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW(3番19度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD UB(80g台、X)
アイアン:キャロウェイ APEX MB アイアン ツアーバージョン(4-8番)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 プロトタイプ(S)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS FORGED ウェッジ(43、48、52、56、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 プロトタイプ(S) ※58度のみトゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S200)
パター:オデッセイ TRI-HOT 5K THREE パター
ボール:キャロウェイ クロムソフト X LS ボール

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