渡辺徹さんお別れの会、東京都内でしめやかに 1200人、在りし日しのぶ

渡辺徹さんのお別れの会で集合写真に納まる発起人や芸能関係者たち=東京都港区高輪(ホリプロ提供)

昨年11月に61歳で亡くなった茨城県古河市出身の俳優、渡辺徹さん(61)をしのぶお別れの会が28日、東京都内のホテルで開かれた。茨城県内からは大井川和彦知事と針谷力古河市長が発起人として出席し、渡辺さんとの別れを惜しんだ。

式典は芸能関係者など約1200人が出席。古河市からも同級生ら約30人が集まった。オンシジュームやヒマワリなど約1万2千本の花で飾られた祭壇には、華やかなスーツ姿で満面の笑みを浮かべる渡辺さんの遺影が掲げられた。会場には、巨大マヨネーズを抱えたユニークな姿の等身大パネルや、台本、レコードなど、在りし日の渡辺さんをしのぶ品が並んだ。

渡辺さんは入院からわずか1週間で亡くなり、家族や仲間との別れが十分にできなかったという。喪主あいさつで、俳優で長男の裕太さんは「父親自身、悔しかったと思う。最後にもし会えたらこんなことを話しただろうなということを思い浮かべ、この時間を過ごしてほしい」と語った。

式典後、同級生でもある針谷市長は「亡くなって4カ月。本当にいなくなってしまったんだと実感し、悲しい。これまでの感謝を伝えた」と話した。大井川知事は「茨城のPRに尽力いただいた。改めて残念だ」と述べた。

針谷市長は、妻の榊原郁恵さんら遺族に、古河大使を長年務めたことへの感謝状と、市民などから寄せられたメッセージカード416枚を届けた。

会場に等身大パネルやレコードなどが並ぶ渡辺徹さんのお別れの会=東京都港区高輪
祭壇に笑顔の遺影が飾られた渡辺徹さんのお別れの会=東京都品川区高輪

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