記録アプリ4月運用 子どもの運動習慣定着へ

アプリ内で取り組む「チャレンジ3015」のイメージ画像

富山県教育委が開発 教員の負担も軽減

 富山県教育委員会は、子どもの自宅での運動習慣定着につなげようと、小中学生向けタブレット端末で日々の運動記録を入力できるアプリを開発した。4月以降に利用を始める。小学生が取り組む「みんなでチャレンジ3015」もアプリ内で記録する。データは自動集計されるため、記録を取りまとめていた教職員の負担軽減にもつながる。

 タブレット端末は1人1台配られている。新しいアプリでは、早寝早起きや食事、運動などの習慣を学期ごとに記録している「とやまゲンキッズ作戦」と、毎年の全国体力テスト、チャレンジ3015の各データを入力できるようになる。これまでは、児童生徒が紙の記入シートに記録した後、担任らがパソコンでデータを入力し直していた。

 今後、学校関係者や保護者らは学校や市町村、県単位の平均をグラフで一覧できるようになる。児童生徒もタブレット内で自分の過去の記録と見比べることができ、1年間の成長ぶりがひと目で分かる。

 小学生版のアプリでは、県教委がユーチューブに投稿する遊びや筋トレの動画も視聴できる。県教委保健体育課は「親も一緒に活用して運動習慣を身に付けてほしい」と話している。セキュリティーに関する市町村条例によって、利用時期が遅れる自治体もある。

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