京都府中北部に残る城を紹介する「お城クエストin森の京都」がこのほど、亀岡市や京丹波町などで開かれた。中心会場の同市余部町のガレリアかめおかでは「京都御城印サミット」が開かれ、お城ファンが「御城印」を買い求めたり城の現地ツアーに参加したりしてにぎわった。
森の京都DMO(地域振興社)が、お城ファンのサイト運営などを手がける攻城団合同会社(京都市上京区)の協力を得て初めて企画した。
サミットには府内9市町が地元の城をPRするブースを設け、御城印やグッズを販売した。亀岡市の丸岡城(余部城)の手書きの御城印や、京都市右京区の周山城の御朱印は開始早々に売り切れ、家紋のスタンプなどで御城印作りを体験するコーナーには行列ができる人気ぶりだった。
城の紹介や舞台発表するステージもあった。京丹波町の中畑城跡保存委員会の今西宏代表(68)は、落とし穴などの防御施設の保存や桜の植樹など地元住民が1985年以降続けている活動を紹介。来場者は城に注ぐ地元住民の愛情を知り、拍手を送っていた。