江東区の山崎区長が引退の意向 体調急変し病院へ搬送

江東区の山崎孝明区長(79)が4月の区長選に出馬せず、今期で区長を引退する意向であることが明らかになりました。

関係者によりますと山崎区長は3月27日の午後、体調が急変して都内の病院へ搬送され、その後、自身の体調不良を理由に引退する意向を示したということです。山崎区長は区議会議員と都議会議員を務めた後、2007年に江東区長に初当選しました。

山崎区長は東京オリンピックのさまざまな競技会場も造られた江東区で4期にわたって区長を務め、築地市場の豊洲への移転や有楽町線の延伸事業などを巡っては「東京都も江東区も同じ地方自治体。東京都の下請けじゃありません」(2017年)、「(有楽町線の延伸協議が進展しないのは、東京都が)江東区をだまし討ちにしたわけだよね」(2019年)など、東京都に対してたびたび苦言も呈していました。また、中央防波堤埋立地の帰属を巡る大田区との長年にわたる争いに終止符を打ったほか、2022年11月には「夢の島スケートボードパーク」をオープンさせるなど、スポーツや子育ての支援にも取り組んできました。

2019年からは東京23区長でつくる「特別区長会」の会長も兼任していて、2023年2月の会見では4期にわたる活動を「胸を張って皆さんに頑張ってきたよと言えると思っています」と自身で評価していました。

江東区によりますと区長の体調は落ち着いていて、職務代理は置かないということです。

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