仲間へ、客席へ渾身のエール 伝統校6校の応援団が集結 演技発表会「日輪の下に」 3年ぶりの一般公開

野球部員も加わって演舞を披露する熊谷高校応援団員たち=さいたま市浦和区の県立浦和高校

 埼玉県立高校6校による応援団連盟演技発表会「第48回日輪の下に」が26日、さいたま市浦和区の県立浦和高校で行われた。新型コロナの影響で一般公開は3年ぶり。雨天にもかかわらず各校のOBや保護者ら千人以上が来場し、伝統校に脈々と受け継がれる魂のこもった演舞に大きな拍手が送られた。

 普段、あまり目立たない応援団の活動を理解してもらおうと、1977年に春日部、浦和、川越、熊谷の4校が応援団連盟を結成。その後、不動岡、松山高が加わり、各校持ち回りで年1回発表会を開いている。近年は、部員不足に悩む学校が増えているという。

 開会式では、恒例となった6校そろっての団旗掲揚が行われた。続く発表会では、各校とも吹奏楽部と野球部のメンバーも加わって、校歌や第1応援歌といった定番や野球応援メドレーなど迫力ある演舞を披露し、日頃の練習の成果を存分に発揮した。

 浦和高校応援団団長の三家本大輝さん(2年)は「われわれの魂込めた演舞を多くの方々に届けることができてうれしかった。今後も応援団の伝統を絶やさぬよう精進したい」と話していた。

 来年の開催校となる松山高校応援団団長の中島大輝さん(2年)は、閉会式で「コロナ禍だからこそ応援団は必要。6校とともに埼玉県を盛り上げていけるよう頑張りたい」と力を込めた。

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