小山怜央さん凱旋、地元沸く プロ合格後初めて釜石に

プロ編入試験合格後、初めて釜石市に帰省して地元の子どもたちと指導対局する小山怜央さん(左)=28日、釜石市小佐野町

 日本将棋連盟のプロ編入試験に合格した小山怜央(こやまれお)さん(29)=横浜市、将棋講師=は28日、試験後初めて釜石市に帰省し、自身が学んだ将棋教室などで指導対局に当たった。「不屈の棋士」の凱旋(がいせん)に古里は沸き、小山さんは「想像以上に喜んでもらい、力をもらった」と喜びひとしお。憧れの存在と対局した子どもたちは夢中で一手を考え、光景を見つめた将棋関係者は本県初の偉業を「普及の好機」と腕まくりする。

 編入試験に集中するため昨夏以来の帰省となった小山さんは、歓迎セレモニーはそこそこに、言葉ではなく盤上の駒で語り合った。

 市内2カ所の教室を巡り、子どもたちを相手に指導対局。小佐野小の佐藤煌汰朗君(4年)は「六枚落ちでも動きを読まれてしまった。竜王や名人を取って釜石の誇りになってほしい」と目を輝かせた。

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