観光パンフできました 和大生、若者目線で「熊野」紹介

パンフレット作りに携わった(右から)野田和貴さん、北林光さん、中川汰智さん=和歌山県東牟婁振興局提供

 熊野三山観光協会は、和歌山県田辺市本宮町や新宮市、那智勝浦町を紹介するパンフレット(A4サイズ・三つ折り)を作った。和歌山大学の学生3人が現地を取材してまとめた。3人は「パンフレットを参考に、地域の魅力を感じてもらえるとうれしい」と話している。

 若い世代にも熊野三山とその周辺を訪れてもらうきっかけをつくろうと、協会と和大観光学部が連携した取り組み。世界遺産である熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社と各地の温泉を軸にしつつ、グルメ関連などの情報も盛り込んだ。地域に「どっぷり浸かる旅」として2泊3日で巡るモデルコースを紹介している。

 昨年秋に取材、編集した3人は観光学部2年生の中川汰智さん(20)、北林光さん(20)、野田和貴さん(20)。本宮町の宿泊施設でインターンシップを経験していた奈良県五條市出身、在住の北林さんが「地域の魅力を広めたい」と考え、2人に声をかけた。

 中川さんは那智勝浦町出身で「地元なので知り尽くしているつもりだったが、改めて巡ると知らないことも多かった。深みを再確認できた」といい、兵庫県西宮市出身の野田さんは「温泉の多さに驚いたし、良い経験になった」と話している。

 三つ折りの形にしたのは、携帯しやすいようにとの考えから。紹介しているコースにとらわれず、自由に各所を巡ってほしいという。

 パンフレットは4万部作った。協議会を構成する熊野本宮観光協会、新宮市観光協会、那智勝浦観光機構へ配っている。

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