ST1000にスイッチする荒川晃大「1年目からインパクトを残す走りをしたい」/全日本ロード

 昨年、全日本ロードレース選手権シリーズST600クラスチャンピオンとなり、2023年シーズンからST1000クラスにステップアップする荒川晃大(MOTOBUM HONDA)。3月に入ってからモビリティリゾートもてぎのスポーツ走行で走り込み好タイムをマークしている。

「いろいろ初めて尽くしなので苦労している部分もあるのですが、チームが走行機会を多く作っていただいているので、だいぶ1000ccに慣れて来ました。ST600に比べると“速い、重い、止まらない”の3つだったのですが、少しずつ慣れて来て克服できてきました。あとは自分のライディングとマシンセッティングを詰めていくのが課題です」

 2023年シーズンのST1000クラスは、V2チャンピオンの渡辺一馬(AstemoHondaDreamSIRacing)、初代チャンピオンの高橋裕紀(JAPAN POST Honda Dream TP)、昨年ランキング2位の國峰啄磨(TOHO Racing)、BSB帰りの高橋巧(JAPAN POST Honda Dream TP)、カワサキのエース岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)、ハルク・プロの榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)と國井勇輝(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)など、速さも実績もあるライダーが目白押し。最大の激戦区になることが予想されている。

ホンダCBR1000RR-Rを駆る荒川晃大(MOTOBUM HONDA)

「明らかに僕より1000ccの経験があり、歴戦の方ばかりなので、まずは走りを学ばせてもらい、自分なりにライディング面を進化させていきたいですね」

「ST1000クラス1年目から、いかにインパクトのある走りができるかが課題です。1年目というのがポイントになってくるので、開幕戦モビリティリゾートもてぎから、コースレコードを狙って、いいレースをしたいと思っています」

 3月18日のもてぎロードレース選手権第1戦にもエントリーしていたが、冷たい雨に見舞われたこともありキャンセル。全日本ロード開幕戦が1000cc初レースとなる。本人が言うように“インパクトのある走り”を見せることができるか!? 将来有望な20歳の走りに期待が高まるところだ。

ホンダCBR1000RR-Rを駆る荒川晃大(MOTOBUM HONDA)
2023年から全日本ロードST1000に参戦する荒川晃大(MOTOBUM HONDA)

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